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退屈凌
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たいくつしの
ふりがな文庫
“
退屈凌
(
たいくつしの
)” の例文
子供のない奥さんは、そういう世話を焼くのがかえって
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎになって、
結句
(
けっく
)
身体
(
からだ
)
の薬だぐらいの事をいっていた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かけてみたが、出ているというので、
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎにここへ昼寝する積りで来てたんだが……
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
アヽ
当家
(
たうけ
)
でも
此頃
(
このごろ
)
斯
(
かう
)
いふ
営業
(
えいげふ
)
を始めたのぢや、
殿様
(
とのさま
)
も
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎ——といふ
許
(
ばかり
)
でもなく
遊
(
あそ
)
んでも
居
(
ゐ
)
られぬから
何
(
なに
)
がな
商法
(
しやうはふ
)
を、と
云
(
い
)
ふのでお
始
(
はじめ
)
になつたから、
何
(
ど
)
うかまア
諸方
(
しよはう
)
へ
吹聴
(
ふいちやう
)
して
呉
(
く
)
んなよ。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すると
塔
(
とう
)
の
中
(
なか
)
から、
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
いようのない、
美
(
うつく
)
しい
歌
(
うた
)
が
聞
(
き
)
こえて
来
(
き
)
たので、
王子
(
おうじ
)
はじっと
立停
(
たちど
)
まって、
聞
(
き
)
いていました。それはラプンツェルが、
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎに、かわいらしい
声
(
こえ
)
で
歌
(
うた
)
っているのでした。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎに好い相手のできた気になった津田の
舌
(
した
)
には締りがなかった。彼は面白半分いろいろな事を
訊
(
き
)
いた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
医者の許可を得たのだから、普通の人の
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎぐらいなところと見たらよかろうと余は弁解した。医者の許可もさる事だが、友人の許可を得なければいかんと云うのが三山君の
挨拶
(
あいさつ
)
であった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
奥さん、時間があるなら、
退屈凌
(
たいくつしの
)
ぎに幾らでも
先刻
(
さっき
)
の続きを話しますよ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
屈
常用漢字
中学
部首:⼫
8画
凌
漢検準1級
部首:⼎
10画
“退屈”で始まる語句
退屈
退屈勝
退屈死
退屈気
退屈紛