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『霜』
ふりがな文庫
『
霜
(
しも
)
』
『年寄には珍らしい』と、老婆の大食が笑ひ話に、母屋の方の人達の間で口にのぼるやうになった頃は最早老婆もこの家の人達に厭きられはじめてゐた。つまりそれ丈役立たぬ体となったのである。その事は老婆自身も無意識のうちに感じてゐて何彼につけて肩身狭さ …
著者
金田千鶴
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「つばさ 第二巻第八号」つばさ発行所、1931(昭和6)年9月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約34分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
怖
(
お
)
秤
(
びん
)
厭
(
あ
)
芳
(
かん
)
因
(
もと
)
当家
(
ここ
)
撚
(
より
)
粗朶
(
もや
)
譫
(
うは
)
録
(
しる
)
疾
(
と
)