当家ここ)” の例文
旧字:當家
それ位の理由で、(気難かしい当家ここの大将)が早速頼みを容れて判を押して呉れるかどうか……。
(新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
「珍しい人が珍しいところに立っていますねえ。よく当家ここへ押しかけて来る顔がありましたこと」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……当家ここの味淋蒸、それがかろう。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すべてを忘れてもとのさやにかえってくれ、そうして内儀として、当家ここの帳場へすわってくれと、あんなにおもてに実を見せていい寄ったばかりなのに、いまこのひとが出て来て
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「俺ァ今日は当家ここの畑打ちだ!」
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)