“交々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こもごも69.6%
こも/″\12.5%
かはる/″\3.6%
かわるがわる3.6%
コモヾヽ3.6%
かはる/\1.8%
かわる/″\1.8%
こも/\1.8%
コモゴモ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
DS の昼と悪魔の夜と交々こもごもこの世をべん事、あるべからずとは云い難し。されどわれら悪魔のやからはそのさが悪なれど、善を忘れず。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
地主も、自作農も、——土地を持っている人間は、悲喜交々こも/″\だった。そいつを、高見の見物をしていられるのは、何にも持たない小作人だ。
浮動する地価 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
ねんうちには何日なんにちるとか、六號室がうしつには面白おもしろ豫言者よげんしやがゐるさうなとかと、交々かはる/″\尋問たづねるのでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ねんうちには何日なんにちあるとか、六号室ごうしつには面白おもしろ予言者よげんしゃがいるそうなとかと、交々かわるがわる尋問たずねるのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
浸しては晒し、晒しては水にでた幾日の後、筵の上で槌の音高く、こも/″\、交々コモヾヽと叩き柔らげた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
加之それに擧止とりなしがおツとりしてゐたのと、割合わりあいに氣さくであツたのと、顔が綺麗だツたのとで、書生さんたちは來る度に、喰はずとも交々かはる/\幾らかづゝ菓子を購ツて遺ツた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
交々かわる/″\近所の者がおさいを持ってきますから、喰物たべものに不自由はないが肝心のお米と炭薪などは買わなければなりません、段々に冬に成る程詰って参り
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかりと雖も前途ぜんとけんます/\けんにして、人跡なほ未到のはたして予定にちがはざるなきや、之をおもへば一喜一憂交々こも/\いたる、万艱をはいして前進ぜんしんし野猪のゆうを之れたつとぶのみと、一行又熊笹くまささ叢中さうちうに頭をぼつして
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
浸してはサラし、晒しては水にでた幾日の後、ムシロの上で槌の音高く、こも/″\、交々コモゴモと叩き柔らげた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)