“ぎんくわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
銀貨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果敢(はか)ない煙草入(たばこいれ)の叺(かます)の中(なか)を懸念(けねん)するやうに彼(かれ)は數次(しばしば)覗(のぞ)いた。陰鬱(いんうつ)な狹(せま)い小屋(こや)の中(なか)で覗(のぞ)く叺(かます)の底(そこ)は闇(くら)かつた。僅(わづ)かに交(まじ)つた小(ちひ)さな白(しろ)い銀貨(ぎんくわ)が見(み)る度(たび)に彼(かれ)の心(こゝろ)に幾(いく)らかの光(ひかり)を與(あた)へた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今(いま)三年(ねん)の後(のち)に見(み)たしと廓(くるわ)がへりの若者(わかもの)は申(まをし)き、大黒屋(だいこくや)の美登利(みどり)とて生國(せいこく)は紀州(きしう)、言葉(ことば)のいさゝか訛(なま)れるも可愛(かわゆ)く、第(だい)一は切(き)れ離(はな)れよき氣象(きしやう)を喜(よろこ)ばぬ人(ひと)なし、子供(こども)に似合(にあは)ぬ銀貨(ぎんくわ)入(い)れの重(おも)きも道理(だうり)
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
果(はた)せる哉(かな)、銀貨(ぎんくわ)を馬(うま)に積(つ)んで居(ゐ)るから、金慣(かねな)れた旦那(だんな)、物(もの)に動(どう)ぜぬ番頭(ばんとう)、生意氣盛(なまいきざかり)の小僧(こぞう)どもまで、ホツと云(い)つて目(め)を驚(おどろ)かして、天(てん)から降(ふ)つて來(き)たやうに、低頭平身(ていとうへいしん)して
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)