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かんちう
語句 | 割合 |
寒中 | 50.0% |
艦中 | 25.0% |
函中 | 25.0% |
あゝ
私が
覺えて七つの
年の
冬でござんした、
寒中親子三
人ながら
古裕衣で、
父は
寒いも
知らぬか
柱に
寄つて
細工物の
工夫をこらすに、
母は
欠けた一つ
竃に
破れ
鍋かけて
私に
去る
物を
買ひに
行けといふ
それより、
私と
武村兵曹とは、
艦中の
一同から
筆にも
言にも
盡されぬ
優待を
受けて、
印度洋の
波濤を
蹴つて、コロンボの
港へと
進んで
行く。
いつも
滑※と
失策との
本家本元で——
今は
私の
傍に、
威勢よく
話の
相槌を
打つて
居る
武村兵曹は、
幾度か
軍艦日の
出の
水兵等に、
背中叩かれ、
手を
叩かれて、
艦中第一の
愛敬者とはなつた。
殺めしが如くまだ
生々しき
膏の
浮て見ゆれば
偵に吉兵衞は
愕然として扨ても山賊の住家なり
斯る所へ泊りしこそ
不覺なれと
後悔すれど今は
網裡の魚
函中の
獸また
詮方ぞ
無りければ如何はせんと再び
枕に
就ながらも次の間の
動靜を