“いんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淫祠28.9%
隠士21.1%
因子15.8%
淫祀10.5%
蔭子5.3%
淫恣2.6%
印紙2.6%
尹氏2.6%
淫志2.6%
淫肆2.6%
陰私2.6%
隱士2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくの如く私が好んで日和下駄(ひよりげた)をカラカラ鳴(なら)して行く裏通(うらどおり)にはきまって淫祠(いんし)がある。淫祠は昔から今に至るまで政府の庇護を受けたことはない。
もっとも拙者の主人事は、世に有名な隠士(いんし)でござって、名前を明かさばお手前においても必ずご存じとは存じ申すが、拙者はほんのそのお方の走り使いのいわば使童(こもの)。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また秘仏の壮厳(しょうごん)よりも赤裸な人間のなかに菩提の因子(いんし)を求めて、これに偽(いつわ)りのない平明な教義を附したのも彼だった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「つまり淫祀(いんし)邪教と仰せられますか」
朕(ちん)が位を、蔭子(いんし)将門に授く。左大臣正二位菅原朝臣(すがわらのあそん)の霊魂に托して表せん。それ、八幡大菩薩は、八万の軍をもって、新皇将門を、助成あらん。……須(すべか)らく三十二相の音楽を以て、これを迎え奉れ
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰にも語ることのできない淫恣(いんし)な生涯の種々様々なる活劇は、丁度現在目の前に横(よこたわ)っている飯田橋(いいだばし)から市ヶ谷見附に至る堀端一帯の眺望をいつもその背景にして進展していた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
虚栄と利慾の心に乏しく、唯懶惰(らんだ)淫恣(いんし)な生活のみを欲している女ほど始末にわるいものはない。こういう女を苦しめるには肉体に痛苦を与えるより外には仕様がないかも知れない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と云いながら硯箱(すゞりばこ)を引寄(ひきよ)せますゆえ、おいさは泣々(なく/\)蓋(ふた)を取り、泪(なみだ)に墨を磨(す)り流せば、手負(ておい)なれども気丈(きじょう)の丈助、金十万円の借用証書を認めて、印紙(いんし)を貼(は)って、実印(じついん)を捺(お)し、ほッ/\/\と息をつき
安城平都(あんじょうへいと)県の尹氏(いんし)の宅は郡の東十里の日黄(じつこう)村にあって、そこに小作人(こさくにん)も住んでいた。
吾(われ)之(これ)を聞(き)く、良賈(りやうこ)は(四)深(ふか)く藏(ざう)して・虚(きよ)なるが若(ごと)く、君子(くんし)は盛徳(せいとく)ありて容貌(ようばう)愚(ぐ)なるが若(ごと)しと。子(し)の(五)驕氣(けうき)と多欲(たよく)と(六)態色(たいしよく)と(七)淫志(いんし)とを去(さ)れ。是(こ)れ皆(みな)子(し)の身(み)に益(えき)無(な)し。
倹約は吝嗇(りんしょく)に傾きやすく文華は淫肆(いんし)に陥りやすく尚武はとかくお釜(かま)をねらひたがるなり。尚武の人は言ふおかまは武士道の弊の一端なり。白璧(はくへき)の微瑕(びか)なり。
猥褻独問答 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あの男は、人の陰私(いんし)を訐(あば)くことを好む者でございます、ただ罪を加えても伏しませんから、供書を取って、犯している罪を
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「魔(ま)が妨(さまた)げる、天狗(てんぐ)の業(わざ)だ——あの、尼(あま)さんか、怪(あや)しい隱士(いんし)か。」
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)