“飯田橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいだばし88.9%
いひだばし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵野むさしのの西から流れて来た小川が、そこで滝になって、昔は桜の名所であった江戸川となり、大曲おおまがりを曲って、飯田橋いいだばしの所で外堀に流れ込んでいるのだ。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私は末子やお徳を思いとまらせたが、せめ三郎だけをやって、飯田橋いいだばしの停車場まで見送らせることにした。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
所が飯田橋いひだばしの乗換でふと気がついて見ると、窓の外の往来に、妙な男が二人ふたり歩いてゐた。その男は二人とも、同じやうな襤縷々々ぼろぼろの着物を着てゐた。
寒山拾得 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)