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淫恣
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いんし
ふりがな文庫
“
淫恣
(
いんし
)” の例文
誰にも語ることのできない
淫恣
(
いんし
)
な生涯の種々様々なる活劇は、丁度現在目の前に
横
(
よこたわ
)
っている
飯田橋
(
いいだばし
)
から市ヶ谷見附に至る堀端一帯の眺望をいつもその背景にして進展していた。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
虚栄と利慾の心に乏しく、唯
懶惰
(
らんだ
)
淫恣
(
いんし
)
な生活のみを欲している女ほど始末にわるいものはない。こういう女を苦しめるには肉体に痛苦を与えるより外には仕様がないかも知れない。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
金などは貰わずに、随分男のいうままになってやった事もあるほどなので、君江は今までいかほど
淫恣
(
いんし
)
な生活をして来ても、人からさほど
怨
(
うらみ
)
を受けるようなはずはないと思い込んでいる。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
淫
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
恣
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“淫”で始まる語句
淫
淫蕩
淫奔
淫売
淫猥
淫婦
淫靡
淫売婦
淫祠
淫逸