じつ)” の例文
旧字:
くもうごとき二人ふたりかたちおほきくつた。じつとするとき渠等かれら姿すがたちひさくつた。——飛騨ひだやまのあたりは、土地とち呼吸こきうをするのかもわからぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そつゆすぶる、したがつてゆすぶれるのが、んだうをひれつまんで、みづうごかすとおな工合ぐあひで、此方こちらめればじつつて、きもしづみもしないふう
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かねば、わざへて、何処どこともらず、真夜中まよなかにアハヽアハヽわらひをる、吃驚びつくりするとふなえる、——此方こつち自棄腹やけばらどうめて、少々せう/\わきしたくすぐられても、こらへてじつとしてびくまもれば
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)