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陣取
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じんど
ふりがな文庫
“
陣取
(
じんど
)” の例文
二階の正面に
陣取
(
じんど
)
って、舞台や
天井
(
てんじょう
)
、土間、
貴顕
(
きけん
)
のボックスと、ずっと見渡した時、吾着物の中で
土臭
(
つちくさ
)
い
体
(
からだ
)
が
萎縮
(
いしゅく
)
するように感じた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
わたしたちの
芝居小屋
(
しばいごや
)
はさっそくできあがった。四本の木になわを
結
(
むす
)
び回して、その長方形のまん中にわたしたちは
陣取
(
じんど
)
ったのである。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そんな
場合
(
ばあい
)
には、
甲
(
こう
)
は
赤
(
あか
)
い
帽子
(
ぼうし
)
を
被
(
かぶ
)
り、
乙
(
おつ
)
は
白
(
しろ
)
い
帽子
(
ぼうし
)
を
被
(
かぶ
)
りましたが、一
方
(
ぽう
)
は、
桜
(
さくら
)
の
木
(
き
)
の
右
(
みぎ
)
に、一
方
(
ぽう
)
は
桜
(
さくら
)
の
木
(
き
)
の
左
(
ひだり
)
にというふうに、
陣取
(
じんど
)
りました。
学校の桜の木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やしゃ子ねずみまで
何万
(
なんまん
)
何
(
なん
)
千という
仲間
(
なかま
)
が
残
(
のこ
)
らずぞろぞろ、ぞろぞろ、まっ
黒
(
くろ
)
になって、
猫
(
ねこ
)
の
陣取
(
じんど
)
っている
横町
(
よこちょう
)
の
原
(
はら
)
に
向
(
む
)
かって
攻
(
せ
)
めていきました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
桜の木の下に花見客が
陣取
(
じんど
)
っていて、
其処
(
そこ
)
には鍋に入れた汁もあり、鉢に入れた鱠もあるが、いずれも落花が降りかかっている、というのである。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
湯水
(
ゆみず
)
のように使ってぜいたくざんまいをしていましたが、尊像が山からお下りになるその日も、朝からジャンの御殿のおくに
陣取
(
じんど
)
って、酒を飲んだり、おいしい物を食べたりして
かたわ者
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
両方の軍勢は川を
挟
(
はさ
)
んで向かい合いに
陣取
(
じんど
)
りました、
彦国夫玖命
(
ひこくにぶくのみこと
)
は、敵に向かって
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
中央に広く
陣取
(
じんど
)
って
並
(
なら
)
んでいる
管状
(
かんじょう
)
小花は、その
平坦
(
へいたん
)
な
花托面
(
かたくめん
)
を
覆
(
おお
)
い
埋
(
う
)
め、下に
下位子房
(
かいしぼう
)
を
具
(
そな
)
え、
花冠
(
かかん
)
は管状をなして、その口五
裂
(
れつ
)
し、そして管状内には
集葯
(
しゅうやく
)
的に連合した五
雄蕊
(
ゆうずい
)
があり
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
近所の
邦人
(
ほうじん
)
の方々が、張り切って、自家用車で、練習場まで、送って下さるやら、スタンドに
陣取
(
じんど
)
って
声援
(
せいえん
)
して下さるやら、それよりも
騒
(
さわ
)
いでくれたのが、
隣
(
となり
)
近所のメリケン・ボオイズ
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
やがて書記の川村がどうかお着席をと云うから、柱があって
靠
(
よ
)
りかかるのに都合のいい所へ
坐
(
すわ
)
った。海屋の懸物の前に
狸
(
たぬき
)
が
羽織
(
はおり
)
、
袴
(
はかま
)
で着席すると、左に赤シャツが同じく羽織袴で
陣取
(
じんど
)
った。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ちょうど私の真向うに
陣取
(
じんど
)
った例の蝗は少しも
驚
(
おどろ
)
かなかった。
蝗の大旅行
(新字新仮名)
/
佐藤春夫
(著)
マチアとわたしは荷馬車の中に
陣取
(
じんど
)
った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
陣
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“陣”で始まる語句
陣
陣幕
陣笠
陣鉦
陣羽織
陣屋
陣太鼓
陣立
陣中
陣輿