トップ
>
銀鱗
>
ぎんりん
ふりがな文庫
“
銀鱗
(
ぎんりん
)” の例文
世界ニ類ナキ
銀鱗
(
ぎんりん
)
躍動、マコトニ間一髪、アヤウク、ハカナキ、高尚ノ美ヲ蔵シ居ルコト観破
仕
(
つかまつ
)
リ、以来貴作ヲ愛読シ居ル者ニテ、最近
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
峰
(
みね
)
は
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
虹
(
にじ
)
である、
谷
(
たに
)
は
錦
(
にしき
)
の
淵
(
ふち
)
である。……
信濃
(
しなの
)
の
秋
(
あき
)
の
山深
(
やまふか
)
く、
霜
(
しも
)
に
冴
(
さ
)
えた
夕月
(
ゆふづき
)
の
色
(
いろ
)
を、まあ、
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
はう。……
流
(
ながれ
)
は
銀鱗
(
ぎんりん
)
の
龍
(
りう
)
である。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三方
(
みかた
)
ヶ
原
(
はら
)
をあとにしながら下に月光の
山川
(
さんせん
)
を見、あたりに
銀鱗
(
ぎんりん
)
の雲を見ながら、
鞍馬
(
くらま
)
の
竹童
(
ちくどう
)
は
鷲
(
わし
)
の上から
叫
(
さけ
)
ぶのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかもいうところの
片側
(
かたがわ
)
町であった。反対の側は神田川で、今、
銀鱗
(
ぎんりん
)
を立てながら、大川のほうへ流れている。下流に橋が見えていたがそれはどうやら
和泉橋
(
いずみばし
)
らしい。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
楽しげに
銀鱗
(
ぎんりん
)
を
翻
(
ひるが
)
えす
魚族
(
いろくず
)
どもを見ては、
何故
(
なにゆえ
)
に我一人かくは心
怡
(
たの
)
しまぬぞと思い
侘
(
わ
)
びつつ、
渠
(
かれ
)
は毎日歩いた。途中でも、目ぼしい
道人
(
どうじん
)
修験者
(
しゅげんしゃ
)
の類は、
剰
(
あま
)
さずその門を
叩
(
たた
)
くことにしていた。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
川底の小石がすきとおって見える、小魚が
銀鱗
(
ぎんりん
)
の背を光らして横ぎる。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
道はすでに
相国寺
(
しょうこくじ
)
の大路端れに出ていて、半町ほど先には、ひろい
川面
(
かわも
)
の水が
銀鱗
(
ぎんりん
)
を立てて、水に近い
館
(
やかた
)
の
築地
(
ついじ
)
にまでその明るい光をぎらぎら映していた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渡掛
(
わたりか
)
けた橋の下は、深さ
千仭
(
せんじん
)
の
渓河
(
たにがわ
)
で、
畳
(
たた
)
まり畳まり、
犇々
(
ひしひし
)
と
蔽累
(
おおいかさ
)
なつた濃い霧を、深く
貫
(
つらぬ
)
いて、……
峰裏
(
みねうら
)
の樹立を
射
(
い
)
る月の光が、
真蒼
(
まっさお
)
に、
一条
(
ひとすじ
)
霧に映つて、底から
逆
(
さかさ
)
に
銀鱗
(
ぎんりん
)
の竜の
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“銀鱗”の意味
《名詞》
銀色の鱗。
魚類。
(出典:Wiktionary)
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
鱗
漢検準1級
部首:⿂
24画
“銀”で始まる語句
銀
銀杏
銀杏返
銀色
銀座
銀貨
銀河
銀簪
銀行
銀泥