金額きんがく)” の例文
つまりそのとし日本につぽん外國がいこく輸出ゆしゆつした總額そうがく一億一千七百萬圓いちおくいつせんしちひやくまんえんよりもまだはるかおほくの金額きんがくだつたので、人々ひと/″\はみんな洪水こうずい大慘害だいさんがいにはふるあがつたものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
宗助そうすけ折角せつかく好意かうい辭退じたいしないわけかなかつた。其代そのかはりに、失禮しつれいですがと前置まへおきをして、主人しゆじんこの屏風びやうぶれるについて、ほど金額きんがくはらつたかをたづねた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
新入生しんにゅうせいは、緒方先生おがたせんせい入門料にゅうもんりょうをおさめますが、そのとき塾長じゅくちょう諭吉ゆきちにも、いくらかのおれいをもってきます。つき新入生しんにゅうせいが四、五にんもあれば、ちょっとした金額きんがくになります。
もちろんすでに受け取った十年分の支払い金額きんがくは、ふところにおさめたうえのことであった。
ユダヤ人はちょっとしたもうけにほくほくして、しつのわるいグロッシェンでこの金額きんがくをもってきました。グロッシェン貨なら、三まいでも、質のいいかねの二枚ぶんのうちしかないのです。
その金額きんがくは十五年の年賦ねんぷで、毎年しはらうはずであった。その男はしかもこの植木屋が支払しはらいの期限きげんをおくらせて、おかげで土地も家も材料までも自分の手に取り返す機会きかいばかりをねらっていた。
すぐ石段をのぼつて、戸をけて、銀行のなかへ這入つた。帳面と印形をかゝりのものに渡して、必要の金額きんがくを受取つてて見ると、美禰子は待つてゐない。もう切り通しの方へ二十間ばかりあるしてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いうれい立替たてかへつぐなふに金額きんがくだから心配しんぱいしなくてもいとあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)