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金属
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きんぞく
ふりがな文庫
“
金属
(
きんぞく
)” の例文
旧字:
金屬
神楽坂へかゝると、ある商店で大きな蓄音器を吹かしてゐた。
其音
(
そのおと
)
が甚しく
金属
(
きんぞく
)
性の刺激を帯びてゐて、大いに代助の
頭
(
あたま
)
に
応
(
こた
)
へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宝石商
(
ほうせきしょう
)
は、
今日
(
きょう
)
はここの
港
(
みなと
)
、
明日
(
あす
)
は、かしこの
町
(
まち
)
というふうに
歩
(
ある
)
きまわって、その
町
(
まち
)
の
石
(
いし
)
や、
貝
(
かい
)
や、
金属
(
きんぞく
)
などを
商
(
あきな
)
っている
店
(
みせ
)
に
立
(
た
)
ち
寄
(
よ
)
っては
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
きらりと
光
(
ひか
)
る
金属
(
きんぞく
)
のもとに、
黒髪
(
くろかみ
)
うつくしい
襟足
(
えりあし
)
ががっくりとまへにうちのめつた。
血汐
(
ちしほ
)
のしたヽる
生首
(
なまくび
)
をひっさげた
山賊
(
さんぞく
)
は、
黒
(
くろ
)
い
口
(
くち
)
をゆがめてから/\からと
打笑
(
うちわら
)
つた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
第
(
だい
)
二の
容疑者
(
ようぎしゃ
)
は、
金属
(
きんぞく
)
メッキ
工場
(
こうじょう
)
の
技師
(
ぎし
)
兼
(
けん
)
重役
(
じゅうやく
)
であり、
中内忠
(
なかうちただし
)
という
工学士
(
こうがくし
)
だつたが、この
人物
(
じんぶつ
)
は、
刈谷老人
(
かりやろうじん
)
に
高利
(
こうり
)
の
金
(
かね
)
を
借
(
か
)
りていて、かなり
苦
(
くる
)
しめられていたはずである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
なまり
色
(
いろ
)
にすこしのすきまもなく、
張
(
は
)
りつめた
氷
(
こおり
)
は、
金属
(
きんぞく
)
のような
音
(
おと
)
をたてて、
石
(
いし
)
は、どこまでも、どこまでもうなりながら、ころがってゆきました。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「おなじ、
金属
(
きんぞく
)
で
造
(
つく
)
られたであろうに、どうして、この一つだけが、くさらなかったのでしょう。」と、
役場
(
やくば
)
の
書記
(
しょき
)
は、
学者
(
がくしゃ
)
にむかってたずねました。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かわいらしい
口
(
くち
)
もと、
白
(
しろ
)
いきれいな
歯
(
は
)
、そして、二つの
美
(
うつく
)
しい
目
(
め
)
の
光
(
ひかり
)
は、
大事
(
だいじ
)
にしているあの
金属
(
きんぞく
)
から
放
(
はな
)
つ
光
(
ひかり
)
よりも、もっとやさしいうるおいのあるものでありました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
彼
(
かれ
)
らはまだ、こんなにぴかぴか
光
(
ひか
)
る
金属
(
きんぞく
)
を
見
(
み
)
たことがなかったのであります。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
金属
(
きんぞく
)
を、
分析
(
ぶんせき
)
してみなければ、わからぬことだ。おなじ
金属
(
きんぞく
)
でつくったものなら、この一つだけが、くさらぬというわけがあるまい。」と、
博士
(
はかせ
)
は、
科学者
(
かがくしゃ
)
なら、
空想
(
くうそう
)
を
事実
(
じじつ
)
として
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかしいくら、しっかりとつかまっていても、バケツの
縁
(
ふち
)
は
円
(
まる
)
く、それに
金属
(
きんぞく
)
でつめの
立
(
た
)
ちようがなかったから、ねずみは、
足
(
あし
)
をすべらすと
同時
(
どうじ
)
に
前
(
まえ
)
のめりになって、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
へ
落
(
お
)
ちてしまいました。
ねずみとバケツの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
属
常用漢字
小5
部首:⼫
12画
“金属”で始まる語句
金属片
金属音
金属球
金属品
金属壁
金属箔
金属材料
金属楽器