トップ
>
重寶
>
ちようはう
ふりがな文庫
“
重寶
(
ちようはう
)” の例文
新字:
重宝
主人
(
しゆじん
)
は
肖
(
あやか
)
りたい
名
(
な
)
の
下
(
もと
)
に、
甘垂
(
あまた
)
るい
金玉糖
(
きんぎよくたう
)
を
幾切
(
いくきれ
)
か
頬張
(
ほゝば
)
つた。これは
酒
(
さけ
)
も
呑
(
の
)
み、
茶
(
ちや
)
も
呑
(
の
)
み、
飯
(
めし
)
も
菓子
(
くわし
)
も
食
(
く
)
へる
樣
(
やう
)
に
出來
(
でき
)
た、
重寶
(
ちようはう
)
で
健康
(
けんかう
)
な
男
(
をとこ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「今はこんなものを道中に持ち歩く人もないだらうが、鐵砲の行渡らぬ頃は、
重寶
(
ちようはう
)
な品だつたに違ひない」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
バスケツトとも
言
(
い
)
はず
外套
(
ぐわいたう
)
にあたゝめたのを
取出
(
とりだ
)
して、
所帶持
(
しよたいもち
)
は
苦
(
くる
)
しくつてもこゝらが
重寶
(
ちようはう
)
の、おかゝのでんぶの
蓋
(
ふた
)
ものを
開
(
あ
)
けて、さあ、
飮
(
や
)
るぞ! トンネルの
暗闇
(
やみ
)
に
彗星
(
はうきぼし
)
でも
出
(
で
)
て
見
(
み
)
ろと
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
得しとて
彼方此方
(
かなたこなた
)
に
重寶
(
ちようはう
)
がられ其後味岡の
手引
(
てびき
)
にて所々方々と出入も
殖
(
ふえ
)
たりしが味岡は大岡殿と
内縁
(
ないえん
)
あれば或日味岡勇右衞門は大岡殿へ出でし所越前守殿
顏色
(
かほいろ
)
宜
(
よろ
)
しからず持病の
癪氣
(
しやくき
)
の由申されければ勇右衞門
然
(
しか
)
らば
其
(
それ
)
には
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それは
印氣
(
インキ
)
の
助
(
たす
)
けを
借
(
か
)
らないで、
鮮明
(
せんめい
)
な
印刷物
(
いんさつぶつ
)
を
拵
(
こし
)
らえるとか
云
(
い
)
ふ、
一寸
(
ちよつと
)
聞
(
き
)
くと
頗
(
すこぶ
)
る
重寶
(
ちようはう
)
な
器械
(
きかい
)
に
就
(
つい
)
てであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それは二十七八の好い男で、出ししやくれた生白い顏も、男にしてはニヤケ過ぎますが、その代りお世辭がよくて、商賣上手で、佐渡屋の先代から
重寶
(
ちようはう
)
がられた存在です。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
なん
)
でも
石油
(
せきゆ
)
を
焚
(
た
)
いて、それで
船
(
ふね
)
を
自由
(
じいう
)
にする
器械
(
きかい
)
なんださうですが、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると
餘程
(
よつぽど
)
重寶
(
ちようはう
)
なものらしいんですよ。
夫
(
それ
)
さへ
付
(
つ
)
ければ、
舟
(
ふね
)
を
漕
(
こ
)
ぐ
手間
(
てま
)
が
丸
(
まる
)
で
省
(
はぶ
)
けるとかでね。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
寶
部首:⼧
20画
“重”で始まる語句
重
重畳
重宝
重々
重量
重石
重荷
重箱
重立
重大