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輪飾
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わかざり
ふりがな文庫
“
輪飾
(
わかざり
)” の例文
その寒暖計に小き
輪飾
(
わかざり
)
をくくりつけたるは病中いささか新年をことほぐの心ながら
歯朶
(
しだ
)
の枝の左右にひろごりたるさまもいとめでたし。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
其
(
その
)
片隅
(
かたすみ
)
に
印袢天
(
しるしばんてん
)
を
着
(
き
)
た
出入
(
でいり
)
のものらしいのが、
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、
小
(
ち
)
さい
輪飾
(
わかざり
)
をいくつも
拵
(
こしら
)
へてゐた。
傍
(
そば
)
に
讓葉
(
ゆづりは
)
と
裏白
(
うらじろ
)
と
半紙
(
はんし
)
と
鋏
(
はさみ
)
が
置
(
お
)
いてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
森
(
しん
)
として、
神寂
(
かみさ
)
びた森の中の、小さな鳥居に
階子
(
はしご
)
をかけて、がさり、かさこそと春の支度だろう。
輪飾
(
わかざり
)
を掛けていたっけ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして出口の方へ
行
(
ゆ
)
こうとして、ふと壁を見ると、今まで気が附かなかったが、あっさりした額縁に
嵌
(
は
)
めたものが今一つ懸けてあった。それに
荊
(
いばら
)
の
輪飾
(
わかざり
)
がしてある。
冬の王
(新字新仮名)
/
ハンス・ランド
(著)
墓に詣でゝは、石上に殘れる
輪飾
(
わかざり
)
の一葉を摘みて、
夾袋
(
けふたい
)
の中に
藏
(
をさ
)
めつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
ちょっと
輪飾
(
わかざり
)
が
後
(
うしろ
)
に附いて居ります。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
片隅
(
かたすみ
)
に
印袢天
(
しるしばんてん
)
を着た
出入
(
でいり
)
のものらしいのが、下を向いて、
小
(
ち
)
さい
輪飾
(
わかざり
)
をいくつも
拵
(
こしら
)
えていた。
傍
(
そば
)
に
譲葉
(
ゆずりは
)
と
裏白
(
うらじろ
)
と半紙と
鋏
(
はさみ
)
が置いてあった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二宮尊徳
(
にのみやそんとく
)
翁
(
をう
)
を
祭
(
まつ
)
れる
報徳神社
(
はうとくじんじや
)
に
詣
(
まう
)
づ。
木
(
き
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
に
階子
(
はしご
)
して
輪飾
(
わかざり
)
をかくる
状
(
さま
)
など、いたく
神寂
(
かんさ
)
びたり。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それより
無言
(
むごん
)
にて
半町
(
はんちやう
)
ばかり、たら/\と
坂
(
さか
)
を
上
(
のぼ
)
る。こゝに
晝
(
ひる
)
も
暗
(
くら
)
き
樹立
(
こだち
)
の
中
(
なか
)
に、ソと
人
(
ひと
)
の
氣勢
(
けはひ
)
するを
垣間
(
かいま
)
見
(
み
)
れば、
石
(
いし
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
に
階子
(
はしご
)
かけて、
輪飾
(
わかざり
)
掛
(
か
)
くる
少
(
わか
)
き
一人
(
ひとり
)
、
落葉
(
おちば
)
掻
(
か
)
く
翁
(
おきな
)
二人
(
ふたり
)
あり。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
やがてぞ、
内賑
(
うちにぎやか
)
に
門
(
もん
)
のひそめく
輪飾
(
わかざり
)
の
大玄關
(
おほげんくわん
)
より、
絹足袋
(
きぬたび
)
を
輕
(
かる
)
く
高廊下
(
たからうか
)
を
行
(
ゆ
)
く。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
飾
常用漢字
中学
部首:⾷
13画
“輪”で始まる語句
輪
輪廓
輪廻
輪郭
輪奐
輪鍵
輪袈裟
輪車
輪索
輪切