“わかざり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輪飾76.9%
環飾23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しんとして、神寂かみさびた森の中の、小さな鳥居に階子はしごをかけて、がさり、かさこそと春の支度だろう。輪飾わかざりを掛けていたっけ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして出口の方へこうとして、ふと壁を見ると、今まで気が附かなかったが、あっさりした額縁にめたものが今一つ懸けてあった。それにいばら輪飾わかざりがしてある。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
袁氏はまた懐から碧玉へきぎょく環飾わかざりを出して老僧の前へ置いて
碧玉の環飾 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
平土間より舞臺へ幅廣きはしごをわたしたるが、樂人の群の座はその梯の底となりたり。舞臺には畫紙をり、環飾わかざり紐飾を掛けて、客の來り舞ふに任せたり。樂人は二組ありて、代る代る演奏す。