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踏出
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ふみだ
ふりがな文庫
“
踏出
(
ふみだ
)” の例文
ぐるツと
取卷
(
とりま
)
かれて
恥
(
はづか
)
しいので、アタフタし、
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
したい
位
(
くらゐ
)
急足
(
いそぎあし
)
で
踏出
(
ふみだ
)
すと、おもいもの
抱
(
だ
)
いた
上
(
うへ
)
に、
落着
(
おちつ
)
かないからなりふりを
失
(
うしな
)
つた。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そう云って一人を短艇へ残し、船長は
真先
(
まっさき
)
に
梯子
(
タラップ
)
を登って行った。——甲板へ一歩
踏出
(
ふみだ
)
したとたんに、人々は思わず息詰るような光景を見た。
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
咄
(
はなし
)
に浮たて歩行し事故お花は餘程
草臥
(
くたびれ
)
たる樣子なり友次郎とても
久敷
(
ひさしく
)
京大坂に逗留し今日
踏出
(
ふみだ
)
しに大道を歩行たる事なれば今宵は早く共此宿に
泊
(
とま
)
らんと云けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
娘が出る。
腰痛
(
ようつう
)
でなければ婆さんも出る。奇麗に掃いた
禾場
(
うちば
)
に一面の穂麦を
敷
(
し
)
いて、男は男、女は女と相並んでの差向い、
片足
(
かたあし
)
踏出
(
ふみだ
)
し、気合を入れて、一上一下とかわる/″\打下ろす。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
帽子を取って、一歩廊下に
踏出
(
ふみだ
)
した東野南次は、ギョッとして立止りました。
奇談クラブ〔戦後版〕:05 代作恋文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
三
人
(
にん
)
が
根
(
ね
)
をおろしたらしく
見
(
み
)
て
取
(
と
)
ると、
坂上
(
さかがみ
)
も、
急
(
きふ
)
には
踏出
(
ふみだ
)
せさうもなく、
足
(
あし
)
が
地
(
ち
)
に
附着
(
くツつ
)
いたが、
前途
(
さき
)
を
急
(
いそ
)
ぐ
胸
(
むね
)
は、はツ/\と、
毒氣
(
どくき
)
を
掴
(
つか
)
んで
口
(
くち
)
から
吹込
(
ふきこ
)
まれさうに
躍
(
をど
)
つて、
血
(
ち
)
を
動
(
うご
)
かしては
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
袂
(
たもと
)
を、はつと
亂
(
みだ
)
すと、お
納戸
(
なんど
)
の
其
(
そ
)
の
扱帶
(
しごき
)
で
留
(
と
)
めた、
前褄
(
まへづま
)
を
絞
(
しぼ
)
るばかり、
淺葱縮緬
(
あさぎちりめん
)
の
蹴出
(
けだし
)
が
搦
(
から
)
んで、
踏出
(
ふみだ
)
す
白脛
(
しらはぎ
)
を、
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
の
尖
(
さき
)
で
危
(
あやふ
)
く
留
(
と
)
めて……と、
吹倒
(
ふきたふ
)
されさうに
撓々
(
たわ/\
)
と
成
(
な
)
つて、
胸
(
むね
)
を
反
(
そ
)
らしながら
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏切
踏臺
踏襲
踏留
踏台
踏石
踏掛