豆府屋とうふや)” の例文
……豆府屋とうふや通帳かよひちやうのあるのは、おそらく松本まつもといへばかりだらうとつたものである。いまのながしもよく退治たいぢる。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
土間どまはしめつて、鍛冶屋かぢや驟雨ゆふだち豆府屋とうふや煤拂すゝはきをするやうな、せはしくくらく、わびしいのもすくなくない。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その叔父をぢ十年じふねんばかりまへ、七十一で故人こじんになつたが、ほその以前いぜん……こめりやう六升ろくしようでさへ、なかさわがしいとつた、諸物價しよぶつかやすとき月末げつまつ豆府屋とうふやはらひ七圓なゝゑんした。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
味噌みそ小買こがひをするは、しちをおくほど恥辱ちじよくだと風俗ふうぞくなりしはずなり。豆府とうふつて半挺はんちやう小半挺こはんちやうとてる。菎蒻こんにやく豆府屋とうふやにつきものとたまふべし。おなじなか菎蒻こんにやくキツトあり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
きつね豆府屋とうふやたぬき酒屋さかやかはうそ鰯賣いわしこも、薄日うすびにそのなかとほつたのである。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まだ我樂多文庫がらくたぶんこ發刊はつかんらない以前いぜんおもふ……大學だいがくかよはるゝのに、飯田町いひだまち下宿げしゆくにおいでのころ下宿げしゆく女房かみさんが豆府屋とうふやを、とうふさんとむ——ちひさな下宿げしゆくでよくきこえる——こゑがすると
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水道すゐだうて、電燈でんとうがついて、豆府屋とうふやるから、もうつよいぞ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)