トップ
>
見放
>
みはな
ふりがな文庫
“
見放
(
みはな
)” の例文
(
寂
(
さび
)
しき
微笑
(
びせう
)
)わたしのやうに
腑甲斐
(
ふがひ
)
ないものは、
大慈大悲
(
だいじだいひ
)
の
觀世音菩薩
(
くわんぜおんぼさつ
)
も、お
見放
(
みはな
)
しなすつたものかも
知
(
し
)
れません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
踏分々々
(
ふみわけ/\
)
たどり
行
(
ゆき
)
て見れば人家にはあらで
一簇
(
ひとむら
)
の
樹
(
き
)
茂
(
しげ
)
りなれば
甚
(
いた
)
く望みを失ひはや
神佛
(
しんぶつ
)
にも
見放
(
みはな
)
され此處にて一命の
果
(
はて
)
る事かと
只管
(
ひたすら
)
歎
(
なげ
)
き
悲
(
かなし
)
みながら猶も向を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大病
(
たいびやう
)
でも自分で死ぬと
覚悟
(
かくご
)
をし、
医者
(
いしや
)
も
見放
(
みはな
)
した事も知つて
居
(
を
)
り、
御看病
(
ごかんびやう
)
は十分に
届
(
とゞ
)
き、自分も
最
(
も
)
う死ぬと
諦
(
あきら
)
めが
附
(
つ
)
いてしまつても、とろ/\と
病気
(
びやうき
)
労
(
づか
)
れで
寝附
(
ねつ
)
いた時に
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
俺
(
お
)
ら
旦那
(
だんな
)
に
見放
(
みはな
)
されちや、
迚
(
とつて
)
も
助
(
たす
)
かれめえ」
勘次
(
かんじ
)
は
漸
(
やうや
)
く
此
(
こ
)
れだけいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
医者
(
いしゃ
)
は、ついに
恢復
(
かいふく
)
の
見込
(
みこ
)
みがないと、
見放
(
みはな
)
しました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
診
(
み
)
て
貰
(
もら
)
つたが、
橋本先生
(
はしもとせんせい
)
に
診
(
み
)
て
戴
(
いたゞ
)
いてもむづかしいと
云
(
い
)
はれた、さういふ
御名医方
(
ごめいゝがた
)
が
見放
(
みはな
)
すくらゐの
病気
(
びやうき
)
だから、
僕
(
ぼく
)
も
覚悟
(
かくご
)
をして
居
(
ゐ
)
たけれども、少し横になつてうと/\
眠
(
ね
)
られると思つたら
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
請
(
うけ
)
たる者も今は
見放
(
みはな
)
し
寄付
(
よりつか
)
ず身近き親類なければ何語らんも病の親と私しと二人なれば
今迄
(
いままで
)
御定宿の方々も遂に
脇
(
わき
)
へ皆取られ只一人も客はなし其上
去々年
(
をととし
)
の
山津浪
(
やまつなみ
)
荒
(
あれ
)
たる上に
荒果
(
あれはて
)
て
宿
(
やど
)
借
(
かる
)
人も猶猶なく親子の者の命の
綱
(
つな
)
絶果
(
たえはて
)
る身の是非もなく宿の
外
(
はづ
)
れに旅人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当