“褄端折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つまはしよ25.0%
つまばしょり25.0%
つまばしより25.0%
つまぱしより25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はしむかぎはに、あさきしながれのぞんで、たばがみ襟許えりもとしろく、褄端折つまはしよりした蹴出けだしのうすあをいのが、朦朧もうろうとして其處そこ俯向うつむいてあらふ、とた。大根だいこんとはちがふ。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
絡繹らくえきとして、花見、遊山に出掛けるのが、この前通りの、優しい大川の小橋を渡って、ぞろぞろと帰って来る、男は膚脱はだぬぎになって、手をぐたりとのめり、女がなまめかしい友染ゆうぜん褄端折つまばしょり
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うすの、かじかんだお盥結たらひむすびで、えり手拭てぬぐひいてる、……きたな笈摺おひずりばかりをにして、白木綿しろもめん脚絆きやはん褄端折つまばしよりして、草鞋穿わらぢばきなのが、ずつと退いて、トあとびしやりをした駅員えきゐんのあとへ
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
引添ひきそつて、手拭てぬぐひ吉原よしはらかぶりで、えん蹴出けだしの褄端折つまぱしよりをした、前髮まへがみのかゝり、びんのおくれ明眸皓齒めいぼうかうし婦人ふじんがある。しつかりした、さかり女中ぢよちうらしいのが、もう一人ひとりあとについてゐる。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)