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草津
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くさつ
ふりがな文庫
“
草津
(
くさつ
)” の例文
剰
(
あまつさ
)
え大阪より附き添い来りし巡査は皆
草津
(
くさつ
)
にて交代となりければ、
切
(
せ
)
めてもの顔
馴染
(
なじみ
)
もなくなりて、
憂
(
う
)
きが中に三重県津市の監獄に着く。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
得たりと打悦び互ひに笑ひつ笑はれつ何時か
草津
(
くさつ
)
石部
(
いしべ
)
も夢の間に打過て水口の驛に着し頃は夏の日なれども
早
(
はや
)
申刻
(
なゝつ
)
過
(
すぎ
)
共思はれける八九里の道を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寢息
(
ねいき
)
もやがて
夜着
(
よぎ
)
の
襟
(
えり
)
に
白
(
しろ
)
く
花咲
(
はなさ
)
くであらう、これが
草津
(
くさつ
)
の
常
(
つね
)
の
夜
(
よる
)
なのである。けれども
馴
(
な
)
れては
何物
(
なにもの
)
も
懷
(
なつか
)
しい、
吹雪
(
ふゞき
)
よ、
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
私
(
わたし
)
の
顏
(
かほ
)
を
撫
(
な
)
でゝゆけ!
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
もはや御一行が
江州
(
ごうしゅう
)
草津
(
くさつ
)
まで動いたという二十二日の明け方になって、吉左衛門は夜通し
早駕籠
(
はやかご
)
を急がせて来た。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「もう水戸が見える筈だ」そう云ったのは、賊を追って、お茶の水の
濠傍
(
ほりわき
)
から、戸波研究所の地下道を突撃して行ったことで
顔馴染
(
かおなじみ
)
の、参謀
草津
(
くさつ
)
大尉であった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
しぶしぶ丹三郎を連れて国元を出発したが、京を過ぎて
東路
(
あずまじ
)
をくだり、
草津
(
くさつ
)
の
宿
(
しゅく
)
に着いた頃には、そろそろ丹三郎、皆の足手まといになっていた。だいいち、ひどく朝寝坊だ。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
持病
(
ぢびやう
)
といふのは
夫
(
そ
)
れかと
切込
(
きりこ
)
まれて、まあ
其樣
(
そん
)
な
處
(
ところ
)
でござんせう、お
醫者樣
(
ゐしやさま
)
でも
草津
(
くさつ
)
の
湯
(
ゆ
)
でもと
薄淋
(
うすさび
)
しく
笑
(
わら
)
つて
居
(
ゐ
)
るに、
御本尊
(
ごほんぞん
)
を
拜
(
おが
)
みたいな
俳優
(
やくしや
)
で
行
(
い
)
つたら
誰
(
た
)
れの
處
(
ところ
)
だといへば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
熱海
(
あたみ
)
、
修善寺
(
しゅぜんじ
)
、
箱根
(
はこね
)
などは古い温泉場でございますが、近年は
流行
(
りゅうこう
)
いたして、また
塩原
(
しおばら
)
の温泉が出来、
或
(
あるい
)
は
湯河原
(
ゆがわら
)
でございますの、又は上州に名高い
草津
(
くさつ
)
の温泉などがございます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一六〇〇年九月十五日に、徳川家康が、関ヶ原の戦いに勝ち、同年九月二十日、
近江
(
おうみ
)
の
草津
(
くさつ
)
駅に、大兵をひきいて駐屯したときには、朝廷は、特使を草津につかわして、家康をねぎらった。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
古
(
ふる
)
い
名
(
な
)
を
持
(
も
)
つ
草津
(
くさつ
)
に
隱
(
かく
)
れて、
冬籠
(
ふゆごも
)
る
身
(
み
)
にも、
遙々
(
はる/″\
)
と
高原
(
かうげん
)
の
雪
(
ゆき
)
を
分
(
わ
)
けて、うらゝかな
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
つてゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
津
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
“草津”で始まる語句
草津節