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胴震
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どうぶる
ふりがな文庫
“
胴震
(
どうぶる
)” の例文
温泉
(
をんせん
)
に
行
(
ゆ
)
かうとして、
菊屋
(
きくや
)
の
廣袖
(
どてら
)
に
着換
(
きか
)
へるに
附
(
つ
)
けても、
途中
(
とちう
)
の
胴震
(
どうぶる
)
ひの
留
(
と
)
まらなかつたまで、
彼
(
かれ
)
は
少
(
すく
)
なからず
怯
(
おびや
)
かされたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『さては
竜神
(
りゅうじん
)
の御出ましか。』と、嬉しいともつかず、恐しいともつかず、ただぶるぶる
胴震
(
どうぶる
)
いをしながら、川魚の荷をそこへ置くなり、ぬき足にそっと忍び寄ると、采女柳につかまって
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この一語、さすがの机竜之助をして
胴震
(
どうぶる
)
いをさせるほどに驚かせました。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
が、
寒
(
さむ
)
さは
寒
(
さむ
)
し、こたつの
穴
(
あな
)
の
水
(
みづ
)
たまりを
見
(
み
)
て、
胴震
(
どうぶる
)
ひをして、
小
(
ちひさ
)
くなつて
畏
(
かしこ
)
まつた。
夜具
(
やぐ
)
を
背負
(
しよ
)
はして
町内
(
ちやうない
)
をまはらせられないばかりであつた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
金蔵は声と共に
胴震
(
どうぶる
)
いをはじめました。人相の悪いのは平気なもので
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
妻子眷属
(
さいしけんぞく
)
、
一時
(
いっとき
)
にどしどしと
殖
(
ふ
)
えて、人は
唯
(
ただ
)
、
天狗
(
てんぐ
)
が山を飲むような、と舌を巻いたでありまするが、
蔭
(
かげ
)
じゃ——その——
鍬
(
くわ
)
を
杖
(
つえ
)
で
胴震
(
どうぶる
)
いの一件をな、はははは、こちとら、その
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
糊
(
のり
)
の
新
(
あたら
)
しい
浴衣
(
ゆかた
)
に
着換
(
きか
)
へて——
件
(
くだん
)
の
胴震
(
どうぶる
)
ひをしながら——
廊下
(
らうか
)
へ
出
(
で
)
た。が、する/\と
向
(
むか
)
うへ、
帳場
(
ちやうば
)
の
方
(
はう
)
へ、
遙
(
はるか
)
に
駈
(
か
)
けて
行
(
ゆ
)
く
女中
(
ぢよちう
)
を
見
(
み
)
ながら、
彼
(
かれ
)
は
欄干
(
てすり
)
に
立
(
た
)
つて
猶豫
(
ためら
)
つたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かく近づいた
跫音
(
あしおと
)
は、
件
(
くだん
)
の紫の傘を
小楯
(
こだて
)
に、土手へかけて
悠然
(
ゆうぜん
)
と
朧
(
おぼろげ
)
に投げた、
艶
(
えん
)
にして
凄
(
すご
)
い
緋
(
ひ
)
の
袴
(
はかま
)
に、
小波
(
さざなみ
)
寄する
微
(
かすか
)
な響きさえ与えなかったにもかかわらず、こなたは一ツ
胴震
(
どうぶる
)
いをして、
立直
(
たちなお
)
って
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
震
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
“胴”で始まる語句
胴
胴中
胴衣
胴間声
胴忘
胴乱
胴顫
胴服
胴巻
胴体