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そうがふ
ふりがな文庫
“
綜合
(
そうがふ
)” の例文
日本
(
にほん
)
は
今
(
いま
)
藝術上
(
げいじゆつじやう
)
の
革命期
(
かくめいき
)
に
際
(
さい
)
して、
思想界
(
しさうかい
)
が
非常
(
ひぜう
)
に
興奮
(
こうふん
)
して
居
(
ゐ
)
る。
古今東西
(
ここんとうざい
)
の
思想
(
しさう
)
を
綜合
(
そうがふ
)
して
何物
(
なにもの
)
か
新
(
あたら
)
しい
物
(
もの
)
を
作
(
つく
)
らうとして
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
彼
(
かれ
)
は
色々
(
いろ/\
)
な
事情
(
じじやう
)
を
綜合
(
そうがふ
)
して
考
(
かんが
)
へた
上
(
うへ
)
、まあ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だらうと
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
極
(
き
)
めた。さうして
爪
(
つめ
)
の
先
(
さき
)
で
輕
(
かる
)
く
鐵瓶
(
てつびん
)
の
縁
(
ふち
)
を
敲
(
たゝ
)
いた。
其時
(
そのとき
)
座敷
(
ざしき
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
は
貴方
(
あなた
)
が
總
(
すべ
)
てを
綜合
(
そうがふ
)
する
傾向
(
けいかう
)
を
有
(
も
)
つてゐるのを、
面白
(
おもしろ
)
く
感
(
かん
)
じ
且
(
か
)
つ
敬服
(
けいふく
)
致
(
いた
)
したのです、
又
(
また
)
貴方
(
あなた
)
が
今
(
いま
)
述
(
の
)
べられた
私
(
わたくし
)
の
人物評
(
じんぶつひやう
)
は、
唯
(
たゞ
)
感心
(
かんしん
)
する
外
(
ほか
)
は
有
(
あ
)
りません。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
近所の
噂
(
うはさ
)
や、八五郎の見聞したことを
綜合
(
そうがふ
)
すると、昨夜
亥刻半
(
よつはん
)
(十一時)過ぎ、町内の夜講歸りが二三人、無駄話をし乍ら通ると、平右衞門町の路地の奧
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
友の言葉やら、村の評判やらから
綜合
(
そうがふ
)
して見ると、この事件の中心に
為
(
な
)
つて居る重右衛門といふ男は確かに自暴自棄に陥つて居るに相違ないと自分は思つた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
で
全体
(
ぜんたい
)
を
綜合
(
そうがふ
)
した
処
(
ところ
)
で、
私
(
わたし
)
の
頭
(
あたま
)
に
残
(
のこ
)
つた
印象
(
いんしやう
)
と
云
(
い
)
ふのは——
初
(
はじ
)
めての
出会
(
であひ
)
は
小川町
(
をがはちやう
)
あたりの
人込
(
ひとごみ
)
のなかであつたらしく、
女
(
をんな
)
の
袖
(
そで
)
へ
名刺
(
めいし
)
でも
投込
(
なげこ
)
んだのが
抑
(
そもそ
)
もの
発端
(
はじまり
)
で、二
度目
(
どめ
)
に
同
(
おな
)
じ
通
(
とほり
)
で
会
(
あ
)
つたとき
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
米茀流
(
べいふつりう
)
の素晴らしい能筆の手紙や、妖艶極まる使の女、本名を隱した呼出——などを
綜合
(
そうがふ
)
して見ると、これは八五郎では荷が勝過ぎたかも知れない——と言つた
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは丹下村右衞門の口から聽いたことと、いろ/\の事件とを
綜合
(
そうがふ
)
して、平次の組み立てた想像です。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お勢と八五郎の話を
綜合
(
そうがふ
)
すると、一昨日の朝、本郷切つての美人といはれた、金助町の浪人大瀧清左衞門の娘お茂世が、何時まで經つても自分の部屋から起きて來ないので
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お勝手向きの方は殺されたお皆の意志が大きく働いて、誰も正面からはそれに
楯
(
たて
)
つく者もなかつた——といふ程度のことは、道々お谷の問はず語りから
綜合
(
そうがふ
)
されるのでした。
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを
綜合
(
そうがふ
)
すると、小艶の増長は全く惡魔的で、一寸法師の玉六などは、惡戯つ子のやうに
撲
(
ぶ
)
たれることさへあり、——玉之助は一度「女房になつてくれ」と言つたばかりに、人樣の前で
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“綜合”の意味
《名詞》
綜合(そうごう 「総合」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
総合の別表記。
(出典:Wiktionary)
綜
漢検準1級
部首:⽷
14画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“綜合”で始まる語句
綜合的
綜合体
綜合美
綜合哲学
綜合目録