綜合そうがふ)” の例文
日本にほんいま藝術上げいじゆつじやう革命期かくめいきさいして、思想界しさうかい非常ひぜう興奮こうふんしてる。古今東西ここんとうざい思想しさう綜合そうがふして何物なにものあたらしいものつくらうとしてる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
かれ色々いろ/\事情じじやう綜合そうがふしてかんがへたうへ、まあ大丈夫だいぢやうぶだらうとはらなかめた。さうしてつめさきかる鐵瓶てつびんふちたゝいた。其時そのとき座敷ざしき
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わたくし貴方あなたすべてを綜合そうがふする傾向けいかうつてゐるのを、面白おもしろかん敬服けいふくいたしたのです、また貴方あなたいまべられたわたくし人物評じんぶつひやうは、たゞ感心かんしんするほかりません。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
近所のうはさや、八五郎の見聞したことを綜合そうがふすると、昨夜亥刻半よつはん(十一時)過ぎ、町内の夜講歸りが二三人、無駄話をし乍ら通ると、平右衞門町の路地の奧
友の言葉やら、村の評判やらから綜合そうがふして見ると、この事件の中心につて居る重右衛門といふ男は確かに自暴自棄に陥つて居るに相違ないと自分は思つた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
全体ぜんたい綜合そうがふしたところで、わたしあたまのこつた印象いんしやうふのは——はじめての出会であひ小川町をがはちやうあたりの人込ひとごみのなかであつたらしく、をんなそで名刺めいしでも投込なげこんだのがそもそもの発端はじまりで、二度目どめおなとほりつたとき
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
米茀流べいふつりうの素晴らしい能筆の手紙や、妖艶極まる使の女、本名を隱した呼出——などを綜合そうがふして見ると、これは八五郎では荷が勝過ぎたかも知れない——と言つた
これは丹下村右衞門の口から聽いたことと、いろ/\の事件とを綜合そうがふして、平次の組み立てた想像です。
お勢と八五郎の話を綜合そうがふすると、一昨日の朝、本郷切つての美人といはれた、金助町の浪人大瀧清左衞門の娘お茂世が、何時まで經つても自分の部屋から起きて來ないので
お勝手向きの方は殺されたお皆の意志が大きく働いて、誰も正面からはそれにたてつく者もなかつた——といふ程度のことは、道々お谷の問はず語りから綜合そうがふされるのでした。
それを綜合そうがふすると、小艶の増長は全く惡魔的で、一寸法師の玉六などは、惡戯つ子のやうにたれることさへあり、——玉之助は一度「女房になつてくれ」と言つたばかりに、人樣の前で