“亥刻半”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よつはん97.8%
やつはん2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて亥刻半よつはん(十一時)近い頃、三間町の菊太郎といふ、名前だけは優しい、中年過ぎの下つ引が、ヨチヨチし乍ら飛んで來ました。
して居た主人が、亥刻半よつはん頃(十一時)店を引揚げて、二階へ來る積りだつたんでせう、梯子段の下まで來て、いきなり刺された樣子で
植木にもき、茶にも飽き、煙草にも飽き、そのくせ女房のお靜が話しかけても、あまり返事もせずに、夜になるのを待つたのです。やがて亥刻半やつはん(十一時)といふ頃、平次はやうやく活氣づきました。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)