やがて亥刻半(十一時)近い頃、三間町の菊太郎といふ、名前だけは優しい、中年過ぎの下つ引が、ヨチヨチし乍ら飛んで來ました。
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
して居た主人が、亥刻半頃(十一時)店を引揚げて、二階へ來る積りだつたんでせう、梯子段の下まで來て、いきなり刺された樣子で
銭形平次捕物控:253 猫の首環 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
覗いた様子でしたが、——なんでもない——といって四半刻ほど見廻ってから帰って来ました。亥刻半(十一時)過ぎだったでしょう
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
覗いた樣子でしたが、——なんでもない——といつて四半刻ほど見廻つてから歸つて來ました。亥刻半(十一時)過ぎだつたでせう
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
取りに参ります。亥刻半(十一時)に皆様へお夜食に差上げる積りで、熱いのを用意するように申付けて置きました、——へェ
銭形平次捕物控:243 猿回し (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:203 死人の手紙 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「私はあんまり淋しいから、玄關の次の間の店へ行つて、新六さん和助さんを相手に話し込み、亥刻半(十一時)頃になつて休みましたが」
銭形平次捕物控:196 三つの死 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「あの窓からでございます。昨夜の亥刻半(十一時)だったかも知れません。仕事をよして休もうとしている時分でした」
銭形平次捕物控:227 怪盗系図 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
八五郎の大變が、神田明神下の錢形平次の家へ飛び込んで來たのは、その晩もやがて亥刻半(十一時)近い頃でした。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「木戸の側に住んで居る佐の市の母親の役目になつて居るが、あの晩遲く歸つた鑄掛屋の岩吉が締めたさうだ。亥刻半(十一時)近かつたといふよ」
銭形平次捕物控:120 六軒長屋 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:218 心中崩れ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
その晩正亥刻半(十一時)平次は彦徳の源太の手紙で指定された通り、小日向の龍興寺裏門前に立つて居りました。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:218 心中崩れ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:139 父の遺書 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
やがて亥刻半(十一時)平次は和泉橋の方へ靜かに歩み寄りました。ガラツ八が隱れてゐるところからは、十歩、二十歩、心もとなく次第に遠ざかります。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
八幡前の専次の家に泊っていると、亥刻半(十一時)過ぎに、気違いのように戸を叩くじゃありませんか。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
八幡前の專次の家に泊つてゐると、亥刻半(十一時)過ぎに、氣違ひのやうに戸を叩くぢやありませんか。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「内儀さんが殺されたのは、確かに亥刻半(十一時)過ぎだらうな——それより前ではなかつたのだな」
銭形平次捕物控:178 水垢離 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
亥刻半(十一時)過ぎ銘々の部屋へ引取つた後は店二階に寢る金之助が老番頭の平吉と、お角と佐太郎の注意をひかずにお冬の部屋へ行く方法はなかつたのです。
銭形平次捕物控:162 娘と二千両 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:236 夕立の女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:155 仏像の膝 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「仲間は正亥刻半を合圖に五人で斬り込む筈、それがいけなければ、鐵砲位は持出し兼ねません。今頃は親分の姿が見えなくなつて、さぞ大騷動をしてゐることでせう」
銭形平次捕物控:082 お局お六 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:149 遺言状 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:160 二つの刺青 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:194 小便組貞女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:316 正月の香り (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:218 心中崩れ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「よく知つてをります。亥刻半(十一時)少し廻つた頃で、大層な機嫌でしたよ」
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「玉姫の多の市といふ人で、よくこの邊を流して歩きます。御主人樣が晝のうちに往來で逢つて約束なすつたさうで、亥刻半(十一時)頃雪が降り出してからいきなり入つて來ました」
銭形平次捕物控:117 雪の夜 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
その晩、沈み返つて歸つて來て、お靜やガラツ八ともあまり口も利かずに、煙草ばかり吸つて居た平次ですが、やがて亥刻半(十一時)と思ふ頃、不意にこんな大きな聲を出したのです。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:236 夕立の女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:046 双生児の呪 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:178 水垢離 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:236 夕立の女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
では下手人は此處へ宵のうちに自由に出入りの出來るものですね。下女のお兼が店へ行つて、新六と和助と三人、亥刻半(十一時)までも話し込んでゐたとすると、この三人の外に誰が一體玄龍を
銭形平次捕物控:196 三つの死 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
亥刻半(十一時)頃、平次に誘はれて行つた喜八郎は歸りました。
銭形平次捕物控:246 万両分限 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
亥刻半(十一時)頃、平次に誘われて行った喜八郎は帰りました。
銭形平次捕物控:246 万両分限 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:236 夕立の女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「曲者はそれから亥刻半までの間に忍び込んだ樣子はないのか」
銭形平次捕物控:215 妾の貞操 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:158 風呂場の秘密 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
それから半刻、やがて亥刻半(十一時)と思う時分でした。
銭形平次捕物控:243 猿回し (新字新仮名) / 野村胡堂(著)