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空高
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そらたか
早く
見つけたつばめは、それをまだ
知らない
友だちに
告げるために、
空高く
舞い
上がって、
紺色の
美しい
翼をひるがえしながら
あの
車に
乘つて、
百人ばかりの
天人に
取りまかれて、
空高く
昇つて
行きました。
もう、
其處等に
如才はござりません、とお
手代。こゝで
荷鞍へ、
銀袋と
人參の
大包を
振分けに、
少年がゆたりと
乘り、
手代は、
裾短な
羽織の
紐をしやんと
構へて、
空高き
長安の
大都を
行く。
自分の
体は、どうなってもいいというように、ちょうは、
絶望のあまり、
深い
考えはなしに、
空高く、
高く、どこまでも
高く
舞い
上がりました。
このとき、
蛾たちは、
空高くつばめの
群れが、
林から
旅立って、
北を
指して
飛んでゆく
姿をながめたのでした。
お
姫さまは、
涙に
輝いた
瞳を
上げて、
小鳥をじっとごらんなさいますと、
小鳥は、やっと
安心をしたように、
空高く
舞い
上がって、どこへともなく、
雲を
遠く
飛び
去ったのであります。