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大包
読み方 | 割合 |
おおづつみ | 50.0% |
おほづつみ | 50.0% |
と続いた、
手ぼう蟹は、
夥間の穴の上を
冷飯草履、両足をしゃちこばらせて、舞鶴の紋の白い、
萌黄の、これも
大包。夜具を入れたのを
引背負ったは、民が
塗炭に
苦んだ、戦国時代の
駆落めく。
もう、
其處等に
如才はござりません、とお
手代。こゝで
荷鞍へ、
銀袋と
人參の
大包を
振分けに、
少年がゆたりと
乘り、
手代は、
裾短な
羽織の
紐をしやんと
構へて、
空高き
長安の
大都を
行く。