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そらたか
自分の
体は、どうなってもいいというように、ちょうは、
絶望のあまり、
深い
考えはなしに、
空高く、
高く、どこまでも
高く
舞い
上がりました。
このとき、
蛾たちは、
空高くつばめの
群れが、
林から
旅立って、
北を
指して
飛んでゆく
姿をながめたのでした。
お
姫さまは、
涙に
輝いた
瞳を
上げて、
小鳥をじっとごらんなさいますと、
小鳥は、やっと
安心をしたように、
空高く
舞い
上がって、どこへともなく、
雲を
遠く
飛び
去ったのであります。