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発揮
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はっき
ふりがな文庫
“
発揮
(
はっき
)” の例文
旧字:
發揮
ありとあらゆる検察力を
発揮
(
はっき
)
しないと、烏啼を引捕えることは出来ない。しかし、一体どこから手をつけていいか、
分別
(
ふんべつ
)
がつかない。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かくのごとき場合においては一時的の感情と見ゆるものがけっしていわゆる一時的感情にあらずして、先天的感情の
発揮
(
はっき
)
である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「おれは、
自分
(
じぶん
)
のもてる
能力
(
のうりょく
)
が、たとえわずかばかりにせよ、これを
発揮
(
はっき
)
して、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
人々
(
ひとびと
)
のために、
役立
(
やくだ
)
てよう。」
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その場合には一見他の民主的な政党と異ならないように
偽装
(
ぎそう
)
するが、一度政権を握ったら、右にいうような独裁党の本質を
露骨
(
ろこつ
)
に
発揮
(
はっき
)
するのである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
発揮
(
はっき
)
してどこまでも一生
懸命
(
けんめい
)
根気よく遣り直し遣り直して語っているとやがて「出来た」と蚊帳の中から団平の声
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
「それは人民を充分強健に教育して、
天賦
(
てんぷ
)
の愛国心を
発揮
(
はっき
)
せしめたからであります。しかし国を出でてより長い事であるからこの頃の事は知りませぬ」
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
これがいつもならば泣き虫の蛾次郎、
本領
(
ほんりょう
)
を
発揮
(
はっき
)
してワアワア泣き声をあげているはずだが、かれも生死の境にたった以上、ふだんよりは
相当
(
そうとう
)
につよい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
色を売りて、人に
媚
(
こ
)
びるを商売にしている。彼らは
嫖客
(
ひょうかく
)
に対する時、わが容姿のいかに相手の
瞳子
(
ひとみ
)
に映ずるかを
顧慮
(
こりょ
)
するのほか、何らの表情をも
発揮
(
はっき
)
し得ぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
何
(
なに
)
かの
場合
(
ばあい
)
に
神々
(
かみがみ
)
がはげしい
御力
(
おちから
)
を
発揮
(
はっき
)
される
場合
(
ばあい
)
には
荘厳
(
そうごん
)
と
言
(
い
)
おうか、
雄大
(
ゆうだい
)
と
申
(
もう
)
そうか、とても
筆紙
(
ひっし
)
に
尽
(
つく
)
されぬ、あの
怖
(
おそ
)
ろしい
竜姿
(
りゅうし
)
をお
現
(
あら
)
わしになられます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
めいめいが正直に、生き生きと自分の全能力を
発揮
(
はっき
)
しつつ、
矛盾
(
むじゅん
)
衝突
(
しょうとつ
)
を
克服
(
こくふく
)
し、それを全体として総合し、統一して行く、そういう過程が何よりもたいせつなのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
だんだん
成長
(
せいちょう
)
するにつれて、教育上何等の
作意
(
さくい
)
を加えないようにつとめる。丁度科学実験のために、
観察
(
かんさつ
)
しているような冷静さである。しかし妙なものでそのうちに個性を
発揮
(
はっき
)
してくる。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
機会にあうということで力量手腕を全的に
発揮
(
はっき
)
して歴史に名を残すこととなる。
家康
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
相川青年は珠子の所謂「探偵さん」の本領を
発揮
(
はっき
)
して云った。そして
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「そして低脳ぶりを
発揮
(
はっき
)
しろとおっしゃるんでしょう」そういって風間光枝は、横眼をつかって、さも
憎
(
にく
)
らしげに帆村をじろりと見た。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もしその十分の一の力を
発揮
(
はっき
)
しえたなら、おそらく今日十五、六
貫目
(
かんめ
)
の我々の五体をもって、米の四、五
俵
(
ひょう
)
は
朝飯前
(
あさめしまえ
)
に二、三里の道を
運搬
(
うんぱん
)
することができよう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
かれはかれの予定通りの厳粛さと熱烈さとを十分に
発揮
(
はっき
)
することができたからである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
すぐにユダを
発揮
(
はっき
)
し、
天邪鬼
(
あまのじゃく
)
をまねる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
正岡警部が博識を
発揮
(
はっき
)
して云った。
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
昨日から始まっている日本軍の
体当
(
たいあた
)
り機のワシントン爆撃、ニューヨーク爆撃はあれは何だ。わが
防禦力
(
ぼうぎょりょく
)
を
発揮
(
はっき
)
し得ないのはどうしたわけか。
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
第二層の力を
発揮
(
はっき
)
するが、第三段の深さに
潜伏
(
せんぷく
)
する力を発揮したことがない心地がする。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
アインスタイン博士。この男がもっとどうか力を
発揮
(
はっき
)
してくれるといいんだが、この老ぼれ学者は、わが期待に反した。始めから
喰
(
く
)
わせ者だったのか。
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“発揮”の意味
《名詞》
発 揮(はっき)
備わっている能力などを表に出して働きをさせること。
(出典:Wiktionary)
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
揮
常用漢字
小6
部首:⼿
12画
“発”で始まる語句
発
発見
発句
発作
発心
発矢
発奮
発足
発止
発起