トップ
>
獨樂
>
こま
ふりがな文庫
“
獨樂
(
こま
)” の例文
新字:
独楽
尊きマッカベオの名とともに、我はいま一の光の
𢌞
(
めぐ
)
りつゝ進み出づるを見たり、しかして
喜悦
(
よろこび
)
はかの
獨樂
(
こま
)
の糸なりき 四〇—四二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
抑
(
そ
)
も
此世界
(
このせかい
)
は
地球
(
ちきう
)
と
唱
(
とな
)
へ
圓
(
まろ
)
きものにて
自分
(
じぶん
)
に
舞
(
ま
)
ひながら
日輪
(
にちりん
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
ること、これを
譬
(
たと
)
へば
獨樂
(
こま
)
の
舞
(
ま
)
ひながら
丸行燈
(
まるあんどう
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
るが
如
(
ごと
)
し。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
われは毛髮
倒
(
さかしま
)
に
竪
(
た
)
ちて、卓と柩との皆
獨樂
(
こま
)
の如く旋轉するを覺え、身邊忽ち
常闇
(
とこやみ
)
となりて、頭の内には只だ
奇
(
く
)
しく
妙
(
たへ
)
なる音樂の響きを聞きつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
大空間の地球も掌上の
獨樂
(
こま
)
も同じ事であつて、其の能く自ら保ち支へて廻轉して立つて居る間は幾干も無いのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
人寄せの
獨樂
(
こま
)
やら、居合拔、三文手品、豆造、弘法樣の
石芋
(
いしのいも
)
、安玩具などを聲を
涸
(
か
)
らして賣つて居ります。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
加之、識る人も識らぬ人も醉うては無禮講の風俗をかしく、
朱欒
(
ざぼん
)
の實のかげに幼兒と
獨樂
(
こま
)
を
囘
(
ま
)
はし、戸ごとに酒をたづねては浮かれ歩く。祭のあとの寂しさはまた格別である。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
之
(
こ
)
れぞ
虎髯大尉
(
こぜんたいゐ
)
の
大勳功
(
だいくんこう
)
!
今
(
いま
)
しも
死物狂
(
しにものぐる
)
ひに、
本艦
(
ほんかん
)
目掛
(
めが
)
けて、
突貫
(
とつくわん
)
し
來
(
きた
)
る
一船
(
いつせん
)
の
彈藥庫
(
だんやくこ
)
に
命中
(
めいちう
)
して、
船中
(
せんちう
)
、
船外
(
せんぐわい
)
、
猛火
(
まうくわ
)
㷔々
(
えん/\
)
舵
(
かぢ
)
は
微塵
(
みじん
)
に
碎
(
くだ
)
けて、
船
(
ふね
)
獨樂
(
こま
)
の
如
(
ごと
)
く
廻
(
まわ
)
る、
海底
(
かいてい
)
よりは
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
手帳
(
てちやう
)
や
獨樂
(
こま
)
や
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
獨樂
(
こま
)
の
自分
(
じぶん
)
に
一度
(
いちど
)
廻
(
まは
)
るは
即
(
すなは
)
ち
地球
(
ちきう
)
の
自轉
(
じてん
)
といふものにて、
行燈
(
あんどう
)
の
方
(
かた
)
に
向
(
むき
)
たる
半面
(
はんめん
)
は
晝
(
ひる
)
となり、
裏
(
うら
)
の
半面
(
はんめん
)
は
夜
(
よ
)
となり、この
一轉
(
ひとまはり
)
を
一晝夜
(
いつちうや
)
とするなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
髑髏の色白みたる、髑髏と我との間に渦卷ける香の烟の怪しげなる形に見ゆるなどを、我は久しく打ち
目守
(
まも
)
り居たりしに、こはいかに、我身の
周圍
(
めぐり
)
の物、皆
獨樂
(
こま
)
の如くに𢌞り出しつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
斯
(
か
)
く
獨樂
(
こま
)
の
舞
(
ま
)
ひながら
行燈
(
あんどう
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
るは
即
(
すなは
)
ち
地球
(
ちきう
)
の
公轉
(
こうてん
)
と
云
(
い
)
ふものにて、
行燈
(
あんどう
)
を
一廻
(
ひとまはり
)
まはりて
本
(
もと
)
の
塲所
(
ばしよ
)
へ
歸
(
かへ
)
る
間
(
あひだ
)
に、
春夏秋冬
(
しゆんかしうとう
)
の
時候
(
じこう
)
を
變
(
へん
)
じ、一年を
爲
(
な
)
すなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
獨
部首:⽝
16画
樂
部首:⽊
15画
“獨樂”で始まる語句
獨樂吟
獨樂鼠