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波
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は
ふりがな文庫
“
波
(
は
)” の例文
俊成卿は
逢
(
あ
)
ひと云ふ
波
(
は
)
行の「あひ」を草木の和行の
藍
(
あゐ
)
に、其の外戀を
木居
(
こゐ
)
にかける。こんな「いひかけ」が出て來ます。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
モミヅは其頃
多
(
た
)
行四段にも活用し
其
(
それ
)
をまた
波
(
は
)
行に活用せしめた。「もみだひにけり」は時間的経過をも含ませている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
ここと都との通信機関は、早馬の往復だけが、
唯一無二
(
ゆいいつむに
)
のものである。だから時局の
波瀾
(
はらん
)
をみると、海道から府内は、昼夜、ひっきりなしに六
波
(
は
)
羅
(
ら
)
飛脚
(
びきゃく
)
だ。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第四日は五色温泉を経て
三
(
さん
)
の
公
(
こ
)
の峡谷を探り、もし行けたらば
八幡平
(
はちまんだいら
)
、
隠
(
かく
)
し
平
(
だいら
)
までも見届けて、
木樵
(
きこ
)
りの小屋にでも
泊
(
と
)
めて
貰
(
もら
)
うか、
入
(
しお
)
の
波
(
は
)
まで出て来て泊まる。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
けだし氏輝は女は遠ざけたが、「若衆
遠
(
を
)
春留
(
する
)
波
(
は
)
構
(
かま
)
はぬ
庚
(
かのえ
)
さる」小姓を愛し通したのだ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
自然に化して俗を離るるの
捷径
(
しょうけい
)
ありや、こたえて曰く、詩を語るべし、子もとより詩を
能
(
よ
)
くす、他に求むべからず、
波
(
は
)
疑って
敢
(
あ
)
えて問う、それ詩と俳諧といささかその
致
(
ち
)
を異にす
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
水
(
みづ
)
に
輪
(
りん
)
うち
波
(
は
)
をつたへ
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
併し實際人の書いたのを見ましても、机の「ゑ」は阿行の「え」を書いたり、和行の「ゑ」を書いたり、
波
(
は
)
行の「へ」を書いたり、有ゆる假名を使つて居ります。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ウラサブルは「
心寂
(
こころさび
)
しい」意。サマネシはサは接頭語、マネシは「多い」、「
頻
(
しき
)
り」等の語に当る。ナガラフはナガルという
良
(
ら
)
行下二段の動詞を二たび
波
(
は
)
行下二段に活用せしめた。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
川上の荘の
口碑
(
こうひ
)
を集めたある書物によると、南朝の遺臣等は一時北朝方の
襲撃
(
しゅうげき
)
を
恐
(
おそ
)
れて、今の大台ヶ原山の
麓
(
ふもと
)
の
入
(
しお
)
の
波
(
は
)
から、伊勢の国境大杉谷の方へ
這入
(
はい
)
った
人跡稀
(
じんせきまれ
)
な行き留まりの山奥
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「袖
交
(
か
)
へし」のカフは
波
(
は
)
行下二段に活用し、袖をさし
交
(
かわ
)
して寝ることで、「白妙の袖さし
交
(
か
)
へて
靡
(
なび
)
き
寝
(
ね
)
し」(巻三・四八一)という用例もある。「過ぐ」とは死去することである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その六
入
(
しお
)
の
波
(
は
)
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“波”の意味
《名詞》
(なみ)水面上で上下運動が伝達すること。又は、その上下運動。
(なみ)ある媒質を通して、振幅運動が伝達すること、又はその振幅。
(出典:Wiktionary)
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“波”を含む語句
小波
阿波
丹波
波斯
鯨波
難波津
難波
秋波
波濤
波止場
寧波
余波
波頭
波蘭
筑波山
餘波
白波
風波
波動
波浪
...