段落だんらく)” の例文
『イヤそろそろ修行しゅぎょうに一段落だんらくつくところじゃ。本人ほんにん生前せいぜんたいへんにった海辺うみべがあるので、これからそこへ落付おちつかせることになってる……。』
事件が一段落だんらくついた後の或る日、筆者わたくし南伊豆みなみいずの温泉場で、はからずも帆村探偵にめぐりあった。彼は丁度ちょうど事件で疲れた頭脳を鳥渡ちょっとやすめに来ていたところだった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大學側だいがくがはでも、その翌日よくじつ新發見しんはつけん横穴よこあなつひ調査てうさつゞけられたのみで、それかぎり、發掘はつくつ中止ちうしされ、十一にちには坪井博士つぼゐはかせ講演かうえんがあつたゞけで、瓢箪山大發掘ひやうたんやまだいはつくつの一段落だんらくいた。
此団扇をかざして立つた姿勢がい。流石さすが専門家はちがひますね。茲所こゝに気がいたものだ。光線が顔へあたる具合がうまい。かげと日なた段落だんらく確然かつきりして——顔丈でも非常に面白い変化がある
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
棟上むねあげの式も一段落だんらくついて、出入りの者もそろそろ帰りかけた頃である。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「もう子の刻もとッくにすぎ、裾野すそのいくさも一段落だんらくとなっているわ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これで仕事しごとの一段落だんらくはつきましたようなものの、ただこのままいては、折角せっかく願掛がんがけがかなったのか、かなわないのかが、さっぱり人間にんげんほうわかりませんので
そち修行しゅぎょうもここで一段落だんらくついたようじゃ。これからべつ修行場しゅぎょうばれてまいる……。』