方法てだて)” の例文
我は汝の誰なるをも何の方法てだてによりてこゝに下れるをも知らず、されどその言をきくに汝は必ずフィレンツェの者ならん 一〇—一二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
父はまた添付つけたして、世に出て身を立てる穢多の子の秘訣——唯一つの希望のぞみ、唯一つの方法てだて、それは身の素性を隠すより外に無い
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
カピ妻 方法てだて自身じしん工夫くふうしやれ、使者つかひわしさがしませう。それはさうと、めでたい報道しらせってたぞや。
このてい外形ぐわいけい以上いじやうごとくであるが、さて海底戰鬪艇かいていせんとうてい敵艦てきかん轟沈がうちんするには、如何いかなる方法てだてるかといふに、それは二種にしゆことなつたる軍器ぐんき作用さようるのである。
汝いふ、我よくわが聞けるところをさとる、されど我は神が何故にわれらのあがなひのためこの方法てだてをのみ選び給へるやを知らずと 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
其他そのた手段しゆだんでは、到底とうてい今日けふ明日あすに、このしま出發しゆつぱつする方法てだてもありませんから、むをず、ある時期ときまでは、吾等われら一行いつかうともに、この絶島ぜつたう御滯在ごたいざいほかはありません。
その方法てだてぢゃが……おゝ、害心がいしんよ、てもはやはひってをるなア、絶望ぜつばうしたものむねへは!……おもすはあの藥種屋やくしゅや……たしか此邊このあたりんでゐるはず……いつぞやをりは、襤褸つゞれ
しかはあれ、この目標しるしは多く見られて少しくさとらるゝものなれば、我は何故にかゝる方法てだての最もふさはしかりしやを告ぐべし 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
神の子己をひくうして肉體となり給はざりせば、ほかのいかなる方法てだてといふとも正義に當るに足らざりしなるべし 一一八—一二〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)