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數々
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しば/\
ふりがな文庫
“
數々
(
しば/\
)” の例文
新字:
数々
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじめ
)
の
旅
(
たび
)
、
僕
(
ぼく
)
は
何
(
なに
)
よりも
是
(
これ
)
が
好
(
すき
)
で、
今日
(
こんにち
)
まで
數々
(
しば/\
)
此
(
この
)
季節
(
きせつ
)
に
旅行
(
りよかう
)
した、
然
(
しか
)
しあゝ
何等
(
なんら
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞ、
胸
(
むね
)
に
樂
(
たの
)
しい、
嬉
(
う
)
れしい
空想
(
くうさう
)
を
懷
(
いだ
)
きながら、
今夜
(
こんや
)
は
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
遇
(
あ
)
はれると
思
(
おも
)
ひながら
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
俺
(
お
)
ら、
鉋
(
かんな
)
の
持
(
も
)
たねえ
大工
(
でえく
)
だ、
鑿
(
のみ
)
一
方
(
ぽう
)
つちんだから」といつて
勘次
(
かんじ
)
は
相手
(
あひて
)
もないのに
態
(
わざ
)
とらしい
笑
(
わら
)
ひやうをして
女房等
(
にようばうら
)
の
居
(
ゐ
)
る
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
た。
彼
(
かれ
)
は
俛
(
た
)
れ
相
(
さう
)
に
成
(
な
)
る
首
(
くび
)
を
起
(
おこ
)
して
數々
(
しば/\
)
見
(
み
)
ることを
反覆
(
くりかへ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是の如き二の事例は實に瑣細の事であるが、萬事此の樣な道理が、暗々の中、冥々の間に行はれて、惜福者は
數々
(
しば/\
)
福運の來訪を受け、不惜福者は漸く終に福運の來訪を受けざるに至るのであらう。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
獨
(
ひとり
)
で
畫
(
ゑ
)
を
書
(
か
)
いて
居
(
ゐ
)
るといへば
至極
(
しごく
)
温順
(
おとな
)
しく
聞
(
きこ
)
えるが、
其癖
(
そのくせ
)
自分
(
じぶん
)
ほど
腕白者
(
わんぱくもの
)
は
同級生
(
どうきふせい
)
の
中
(
うち
)
にないばかりか、
校長
(
かうちやう
)
が
持
(
も
)
て
餘
(
あま
)
して
數々
(
しば/\
)
退校
(
たいかう
)
を
以
(
もつ
)
て
嚇
(
おど
)
したのでも
全校
(
ぜんかう
)
第
(
だい
)
一といふことが
分
(
わか
)
る。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
數
部首:⽁
15画
々
3画
“數”で始まる語句
數
數多
數珠
數寄
數年
數日
數〻
數學
數次
數百