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散在
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さんざい
ふりがな文庫
“
散在
(
さんざい
)” の例文
石器時代遺跡は琉球より千島に至るまで日本諸地方に
散在
(
さんざい
)
する事挿圖中に
示
(
しめ
)
すが如くなるが、是等は
恐
(
おそ
)
らく同一人民の手に成りしものなる可し。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
雜木林
(
ざふきばやし
)
の
其處
(
そこ
)
ら
此處
(
こゝ
)
らに
散在
(
さんざい
)
して
居
(
ゐ
)
る
開墾地
(
かいこんち
)
の
麥
(
むぎ
)
もすつと
首
(
くび
)
を
出
(
だ
)
して、
蠶豆
(
そらまめ
)
の
花
(
はな
)
も
可憐
(
かれん
)
な
黒
(
くろ
)
い
瞳
(
ひとみ
)
を
聚
(
あつ
)
めて
羞
(
はづ
)
かし
相
(
さう
)
に
葉
(
は
)
の
間
(
あいだ
)
からこつそりと四
方
(
はう
)
を
覗
(
のぞ
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
道子
(
みちこ
)
はアパートに
出入
(
でいり
)
する
仕出屋
(
しだしや
)
の
婆
(
ばあ
)
さんの
勧
(
すゝ
)
めるがまゝ、
戦後
(
せんご
)
浅草
(
あさくさ
)
上野辺
(
うへのへん
)
の
裏町
(
うらまち
)
に
散在
(
さんざい
)
してゐる
怪
(
あや
)
し
気
(
げ
)
な
旅館
(
りよくわん
)
や
料理屋
(
れうりや
)
へ
出入
(
でい
)
りしてお
客
(
きやく
)
を
取
(
と
)
りはじめた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
そしてその
頃
(
ころ
)
の
古墳
(
こふん
)
があちらこちらに
遺
(
のこ
)
つてゐますが、あの
旅順
(
りよじゆん
)
の
西
(
にし
)
にある
老鐵山
(
ろうてつざん
)
の
麓
(
ふもと
)
などには
古
(
ふる
)
い
城壁
(
じようへき
)
がありまして、そのあたりには
古
(
ふる
)
い
墓
(
はか
)
がたくさん
散在
(
さんざい
)
してをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
こゝかしこに三々五々のバラツクが
散在
(
さんざい
)
してゐたに
過
(
す
)
ぎない。
巨大
(
きよだい
)
なる
建築物
(
けんちくぶつ
)
もない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
紫野
(
むらさきの
)
の
芝原
(
しばはら
)
には、
野天小屋
(
のでんこや
)
がけの
見世物
(
みせもの
)
が
散在
(
さんざい
)
していた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼等の住居せし
跡
(
あと
)
が
斯
(
か
)
く諸地方に
散在
(
さんざい
)
するは、
移住
(
いぢう
)
に原因するか、又は同一時に於ても此所彼所に部落の在りしに原因するか、如何と云ふに、こは何れか一つと限るべきに非ず
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
移住にも因る可く
部落
(
ぶらく
)
の
散在
(
さんざい
)
にも因る可きなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
“散在”の意味
《名詞》
散在(さんざい)
あちらこちらに散らばるようにあること。
(出典:Wiktionary)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“散”で始まる語句
散
散々
散歩
散乱
散髪
散佚
散切
散財
散策
散見