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持上
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もちあが
ふりがな文庫
“
持上
(
もちあが
)” の例文
巴里
(
パリイ
)
唯一の芸術新聞コメデイアの記者で常に直截鋭利な議論を書く有名な若手の劇評家エミイル・マス君との間に決闘
沙汰
(
ざた
)
が
持上
(
もちあが
)
つて
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
引見んと思ひ
是
(
これ
)
は
不調法仕
(
ぶてうはふつかま
)
つりましたと云ながら持て
座敷
(
ざしき
)
へ上んとするに少しも
持上
(
もちあが
)
らずウン/\と云て
力瘤
(
ちからこぶ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何かあったのだ、川本が無電をかけて
寄来
(
よこ
)
した時と同じように、自分たちが流血船へ行っている後で、何か怪事が
持上
(
もちあが
)
ったのだ。怪事……そうだ、海坊主の——。
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
さうしてこの
現象
(
げんしよう
)
の
原因
(
げんいん
)
は、
水田
(
すいでん
)
の
泥
(
どろ
)
の
層
(
そう
)
が
敷地
(
しきち
)
と
共
(
とも
)
に
水桶内
(
みづをけない
)
に
於
(
お
)
ける
水
(
みづ
)
の
動搖
(
どうよう
)
と
同
(
おな
)
じ
性質
(
せいしつ
)
の
震動
(
しんどう
)
を
起
(
おこ
)
し、
校舍
(
こうしや
)
の
敷地
(
しきち
)
に
當
(
あた
)
る
所
(
ところ
)
が
蒲鉾
(
かまぼこ
)
なりに
持上
(
もちあが
)
つて
地割
(
ぢわ
)
れを
生
(
しよう
)
じ
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
いずこの
大名
(
だいみょう
)
旗本
(
はたもと
)
の
屋敷
(
やしき
)
に、
如何
(
いか
)
なる
騒
(
さわ
)
ぎが
持上
(
もちあが
)
っていようとも、それらのことは、まったく
別
(
べつ
)
の
世界
(
せかい
)
の
出来事
(
できごと
)
のように、
菊之丞
(
きくのじょう
)
の
家
(
うち
)
は、
静
(
しず
)
かにしめやかであった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
この騒ぎが
持上
(
もちあが
)
ってる最中でもYは平気な顔をして私の家へ来て仕事の手伝いをしていた。
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
国の方で
持上
(
もちあが
)
る節子の縁談に
就
(
つ
)
いては、岸本は全くそれを知らないでも無かった。東京の義雄兄からは、まだそんな話のきまらない前に、一度巴里へ知らせてよこしたことも有った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この空気の中で、大伝馬町の佐久間家には大変な騒ぎが
持上
(
もちあが
)
りました。
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
拳鬪
(
けんとう
)
の
翌日
(
よくじつ
)
また
一
(
ひと
)
騷動
(
さうどう
)
が
持上
(
もちあが
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「殺人鬼権六が潜入したとなると、こいつは二三日うちに何か事件が
持上
(
もちあが
)
りますぜ、
殊
(
こと
)
にもう宮橋氏へは脅迫状をやったと云うんですから、伯父さん処なんぞも危いですよ」
天狗岩の殺人魔
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「いや、それァ
冗談
(
じょうだん
)
だが、いったいどんなことが
持上
(
もちあが
)
ったといいなさるんだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
その大久保石見守は、武州八王子で、三万石を食んで亡くなったが、死んだ後で大変な
騒
(
さわぎ
)
が
持上
(
もちあが
)
った。——それは、遺書に七万両の大金を、七人の
妾
(
めかけ
)
に形見としてわけてやると書いてあったからだ。
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“持”で始まる語句
持
持出
持前
持余
持主
持合
持来
持囃
持病
持參