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我我
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われわれ
ふりがな文庫
“
我我
(
われわれ
)” の例文
霧
(
きり
)
の
深
(
ふか
)
い六
月
(
ぐわつ
)
の
夜
(
よる
)
だつた。
丁度
(
ちやうど
)
N
原
(
はら
)
へ
出張演習
(
しゆつちやうえんしふ
)
の
途上
(
とじやう
)
のことで、
長
(
なが
)
い四
列
(
れつ
)
縱隊
(
じうたい
)
を
作
(
つく
)
つた
我我
(
われわれ
)
のA
歩兵
(
ほへい
)
聯隊
(
れんたい
)
はC
街道
(
かいだう
)
を
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
行進
(
かうしん
)
してゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
甲板球戯
(
デツキビリヤアド
)
は
我我
(
われわれ
)
に最も好く時間を費させ
且
(
か
)
つ運動にもなるが、
昼間
(
ひるま
)
に限られた遊戯であつて其れも
倦
(
あ
)
き易い日本人には二時間以上続け得ない様である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
寝られぬまゝに
夜
(
よ
)
は更けぬ。時計一点を聞きて
後
(
のち
)
、
漸
(
やうや
)
く少しく
眠気
(
ねむけ
)
ざし、精神
朦々
(
もう/\
)
として
我我
(
われわれ
)
を
弁
(
べん
)
ぜず、
所謂
(
いはゆる
)
無現
(
むげん
)
の
境
(
きやう
)
にあり。
時
(
とき
)
に予が
寝
(
い
)
ねたる
室
(
しつ
)
の
襖
(
ふすま
)
の、スツとばかりに開く音せり。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
フツフウ、ユウユウと云ふ
流行唄
(
はやりうた
)
の二つの間投詞を取つて名づけた二匹の小犬が居て食卓の下で
我我
(
われわれ
)
の足に突当り
乍
(
なが
)
らうろうろする。膝へ
駆上
(
かけあが
)
つても来る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
N
原
(
はら
)
の
出張演習
(
しゆつちやうえんしふ
)
は二
週間程
(
しうかんほど
)
で
過
(
す
)
ぎた。
我我
(
われわれ
)
は
日日
(
にちにち
)
の
劇
(
はげ
)
しい
演習
(
えんしふ
)
に
疲
(
つか
)
れきつた。そして、六
月
(
ぐわつ
)
の
下旬
(
げじゆん
)
にまたT
市
(
し
)
の
居住地
(
きよぢうち
)
に
歸營
(
きえい
)
した。
中根
(
なかね
)
の
話
(
はなし
)
はもうすつかり
忘
(
わす
)
れられてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
我我
(
われわれ
)
は何がな夜間の
就寝
(
じゆしん
)
までの時間を費す娯楽を欲して居る。
或
(
ある
)
晩近江医学士が偶然専門である婦人科の話を
諧謔
(
おどけ
)
交りに述べ出すと奇怪な質問が続出して
互
(
たがひ
)
に
頤
(
おとがひ
)
を解いた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「みんな
眠
(
ねむ
)
つちやいかん‥‥」と、
時時
(
ときどき
)
我我
(
われわれ
)
の
分隊長
(
ぶんたいちやう
)
の
高岡軍曹
(
たかをかぐんそう
)
は
無理作
(
むりづく
)
りのドラ
聲
(
ごゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げた。が、
中根
(
なかね
)
ばかりではない、どの
兵士達
(
へいしたち
)
ももうそれに
耳
(
みみ
)
を
假
(
か
)
すだけの
氣力
(
きりよく
)
はなかつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
“我”で始まる語句
我
我儘
我慢
我家
我邦
我々
我身
我等
我輩
我執