-
トップ
>
-
心情
>
-
しんじやう
然し
彼等は一
方に
有して
居る
矛盾した
羞耻の
念に
制せられて
燃えるやうな
心情から
竊に
果敢ない
目の
光を
主として
夜に
向つて
注ぐのである。
さりとては
是れ
程の
人品備へながら
身に
覺えた
藝は
無きか
取上げて
用ひる
人は
無きか
憐れのことやとは
目の
前の
感じなり
心情さら/\
知れたものならず
美くしき
花に
刺もあり
柔和の
面に
案外の
所爲なきにもあらじ
恐ろしと
思へばそんなもの
憐みてや
惠むともなき
惠みに
浴して
鹽噌の
苦勞は
知らずといふなるそは
又何處の
誰れなるにや
扨も
怪むべく
尊むべき
此慈善家の
姓氏といはず
心情といはず
義理の
柵さこそと
知るは
唯りお
高の
乳母あるのみ
忍び/\の
貢のものそれからそれと
人手を