御相談ごさうだん)” の例文
なにとして今日けふはとうなじばすこゝろおなおもてのおたか路次口ろじぐちかへりみつ家内かないのぞきつよしさまはどうでもお留守るすらしく御相談ごさうだんすることやまほどあるを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
御相談ごさうだんあり何れもたしかなる證據しようこと有上は大切たいせつの儀なり宜しく上聞に達し御覺悟おんかくご有せらるゝ事成ばいそぎ當地へ御下おんくだり申し其上何樣いかやうとも思召にまかせ然るべしと評議ひやうぎ一決しけるが此儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ぢやなほ御相談ごさうだんなすつて」とてゝかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
氣象きしやうに候あひだ失禮しつれいながら御相談ごさうだん相手あひてにもなる侠氣をとこぎのものに御座候是へ私より手紙てがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
如何どうも申されねどおまへさまのおさしさはにしみてわすれませぬ勿躰もつたいなけれどお主樣しゆうさまといふ遠慮ゑんりよもなく新參しんざんのほどもわすれてひたいまゝの我儘わがまゝばかり兩親ふたおやそばなればとて此上このうへ御座ございませぬりながらくやしきは生來せいらいにぶきゆゑ到底とて御相談ごさうだん相手あいてには
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
話けるに長兵衞は左右とかくどくに思ひつき或時あるときしやう三郎にむか時節じせつとは云ながふるき御家の斯迄かくまで不如意ふによいになりたまふ事是非ぜひなき次第しだいなりそれつき少々せう/\御相談ごさうだんあり其譯そのわけはお娘子お熊殿くまどの持參金ぢさんきんのあるむこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)