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得難
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えがた
ふりがな文庫
“
得難
(
えがた
)” の例文
も
誘
(
さそ
)
ひしか共少し外に用事も有し故三五郎ばかり先へ
遣
(
つか
)
はし置たり然れば是
得難
(
えがた
)
き
時節
(
じせつ
)
なりと云ふに三人の者是を聞て大に
歡
(
よろこ
)
び何卒
能
(
よき
)
手段
(
しゆだん
)
を以て三五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そうして、他愛もなく手品などに見入っていることが、この頃の彼にとっては、
得難
(
えがた
)
い休息でもあったのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
もし生徒を徳育に進ましめんとならば、倫理科を廃して、一般の教員職員に善良方正の人を挙ぐべし。しかれども智育の教師たる人にして善良方正なる者は実際
得難
(
えがた
)
し。
病牀譫語
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
然
(
さ
)
れど、
大佐
(
たいさ
)
よ、
吾等
(
われら
)
は
今
(
いま
)
の
塲合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
て、
九死
(
きゆうし
)
に
一生
(
いつしやう
)
をも
得難
(
えがた
)
き
事
(
こと
)
をば
疾
(
と
)
くに
覺悟
(
かくご
)
せり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
音楽家としての
素養
(
そよう
)
が、一朝一夕には
得難
(
えがた
)
いことを知ると、ライプチッヒ大学の音楽学生として、良師ワイリングの下に六か月の
大精進
(
だいしょうじん
)
を続け、和声学と対位法の大体を修得して
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
▼ もっと見る
さすれば
無用
(
むよう
)
の
費
(
つひえ
)
を
節
(
せつ
)
せむ、
汝
(
なんぢ
)
一人
(
いちにん
)
の
奉公
(
ほうこう
)
にて
萬人
(
ばんにん
)
のためになりたるは、
多
(
おほ
)
く
得難
(
えがた
)
き
忠義
(
ちうぎ
)
ぞかし、
罪
(
つみ
)
無
(
な
)
き
汝
(
なんぢ
)
を
辱
(
はづか
)
しめつ、
嘸
(
さぞ
)
心外
(
しんぐわい
)
に
思
(
おも
)
ひつらむが、
予
(
よ
)
を
見棄
(
みす
)
てずば
堪忍
(
かんにん
)
して、また
此後
(
このご
)
を
頼
(
たの
)
むぞよ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
信も力であるから、力なき者はそれすらも
得難
(
えがた
)
い。もとより信を取り得れば不退転の人とはなろう。信に活き切る法味の深さは言葉に余る。「信心為本」を説くのは、信仰の者の声なのである。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
靴
(
くつ
)
下駄
(
げた
)
よりも
草鞋
(
わらじ
)
の方可なり。洋服
蝙蝠傘
(
こうもりがさ
)
よりも
菅笠
(
すげがさ
)
脚袢
(
きゃはん
)
の方宜し。
連
(
つれ
)
なき一人旅
殊
(
こと
)
に善し。されど
行手
(
ゆくて
)
を急ぎ路程を
貪
(
むさぼ
)
り体力の尽くるまで歩むはかへつて俳句を
得難
(
えがた
)
し。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
呼出して
猶
(
なほ
)
又調べの處六右衞門申立る樣昨日も申上候通り久八儀誤りにもせよ主人を
害
(
がい
)
し候など申儀は私しに於ても一圓
合點
(
がてん
)
參り申さす候
此度
(
このたび
)
の一條何分にも其意を
得難
(
えがた
)
きことに候
當時
(
たうじ
)
賤
(
いやし
)
き
渡世
(
とせい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“得”で始まる語句
得
得意
得物
得心
得体
得々
得手
得度
得態
得策