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幾里
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いくり
ふりがな文庫
“
幾里
(
いくり
)” の例文
幾里
(
いくり
)
も幾里ものあいだ、ただいちめんに青すすきの波である。その一すじの道を、まッくろな一
群
(
ぐん
)
の人間が、いそぎに、いそいでいく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幾里
(
いくり
)
ともなき
流
(
なが
)
れに
霞
(
かすみ
)
をひきたるがごとく、朝より夕べまで
悉
(
こと/″\
)
く川上へつゞきたるがそのかぎりをしらず、川水も見えざるほど也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
燬
(
や
)
く
樣
(
やう
)
な
日
(
ひ
)
の
下
(
した
)
に、
渦
(
うづ
)
を
捲
(
ま
)
いて
狂
(
くる
)
ひ
出
(
だ
)
しさうな
瓦
(
かはら
)
の
色
(
いろ
)
が、
幾里
(
いくり
)
となく
續
(
つゞ
)
く
景色
(
けしき
)
を、
高
(
たか
)
い
所
(
ところ
)
から
眺
(
なが
)
めて、
是
(
これ
)
でこそ
東京
(
とうきやう
)
だと
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
さへあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ゐねむりをしい/\、むかし
道中
(
だうちう
)
をしたといふ
東海道
(
とうかいだう
)
の
里程
(
りてい
)
を、
大津
(
おほつ
)
からはじめて、
幾里
(
いくり
)
何町
(
なんちやう
)
と
五十三次
(
ごじふさんつぎ
)
、
徒歩
(
てく
)
で
饒舌
(
しやべ
)
る。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
間
(
あいだ
)
、きゅうりは、
水
(
みず
)
に、
流
(
なが
)
れ、
流
(
なが
)
れて、
夜
(
よる
)
の
間
(
あいだ
)
、
森
(
もり
)
のかげや、
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
や、またいくつかの
村
(
むら
)
を
通
(
とお
)
り
過
(
す
)
ぎて、
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
けたころにはもはや
幾里
(
いくり
)
となく
遠
(
とお
)
くへいってしまったのです。
遠くで鳴る雷
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
地震
(
ぢしん
)
は
地表下
(
ちひようか
)
に
於
(
おい
)
て
餘
(
あま
)
り
深
(
ふか
)
くない
所
(
ところ
)
で
起
(
おこ
)
るものである。
但
(
たゞ
)
し
深
(
ふか
)
くないといつても、それは
地球
(
ちきゆう
)
の
大
(
おほ
)
きさに
比較
(
ひかく
)
していふことであつて、これを
絶對
(
ぜつたい
)
にいふならば
幾里
(
いくり
)
・
幾十粁
(
いくじゆうきろめーとる
)
といふ
程度
(
ていど
)
のものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾年
幾個
幾干