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居給
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ゐたま
みがきて
庭の
木かげも
心地よげなるを
籠居てのみ
居給ふは
御躰にも
毒なる
物をとお
八重さま/″\に
誘ひて
邊りちかき
野の
景色田面の
庵の
侘たるも
又を
も
遊ばすまじき
物ならず
御最愛のお
一人娘とて
八重や
何分たのむぞと
嚴格い
大旦那さまさへ
我身風情に
仰せらるゝは
御大事さのあまりなるべし
彼につけ
是につけ
氣づかはしきは
彼の
人の
事よ
有りし
日の
對面の
時此處に
居給ふとは
思ひがけず
郷里のことは
ず
沸かへる
涙も
人事にして
御不憫や
孃さま
此程よりのお
煩ひのもとはと
云はゞ
何ゆゑならず
柔和しき御
生質とて
口へとては
出し
給はぬほど
猶さらに
御いとほしお
心は
中々我が
云ふやうな
物にはあらず
此お
文御覽ぜばお
分りになるべけれど
御前さま
無情お
返事もし
遊ばされなば
彼のまゝに
居給ふまじき
御决心ぞと
見る
目は