天變てんぺん)” の例文
いかに、天變てんぺんさいいへども、はねえて道理だうりがない。畜生ちくしやうねずみ所業しわざ相違さうゐあるまい。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
して、櫻木君さくらぎくん一行いつかう意外ゐぐわい天變てんぺんのために、きたる二十五にち拂曉ふつげう橄欖島かんらんたう附近ふきんにて貴下等きから應援おうえんつのですか、よろしい、うけたまはる以上いじやう最早もはや憂慮いうりよするにはおよびません。
不時ふじ天變てんぺんが無ければ、いまより二年にねん月目げつめすなはこれから三度目さんどめ記元節きげんせつむかふるころには、試運轉式しうんてんしき擧行きよかうし、引續ひきつゞいて本島ほんとう出發しゆつぱつして、なつかしき芙蓉ふえうみねのぞこと出來できませう。
……覺束おぼつかながると、つかひに女中ぢよちう元氣げんきかほして、花屋はなやになければむか土手どてつて、ばかりでもつぺしよつてませうよ、といつた。いふことが、天變てんぺんによつてきたへられて徹底てつていしてゐる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)