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堪難
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たえがた
ふりがな文庫
“
堪難
(
たえがた
)” の例文
施与
(
ほどこし
)
には違ひなけれど、変な事には「お
禁厭
(
まじない
)
をして
遣
(
つか
)
はされい。虫歯が
疚
(
うず
)
いて堪へ
難
(
がた
)
いでな。」と、
成程
(
なるほど
)
左の
頬
(
ほお
)
がぷくりとうだばれたのを、
堪難
(
たえがた
)
い
状
(
さま
)
に
掌
(
てのひら
)
で
抱
(
かか
)
へて
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其時
(
そのとき
)
第
(
だい
)
一に
堪難
(
たえがた
)
く
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たのは
渇
(
かはき
)
の
苦
(
くるしみ
)
、
茲
(
こゝ
)
だ
禍
(
わざわひ
)
變
(
へん
)
じて
幸
(
さひはひ
)
となると
言
(
い
)
つたのは、
普通
(
ふつう
)
ならば、
漂流人
(
へうりうじん
)
が、
第
(
だい
)
一に
困窮
(
こんきう
)
するのは
淡水
(
まみづ
)
を
得
(
え
)
られぬ
事
(
こと
)
で、
其爲
(
そのため
)
に十
中
(
ちう
)
八九は
斃
(
たを
)
れてしまうのだが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
○米国は
市俄古
(
シカゴ
)
紐育
(
ニューヨーク
)
いづこも暑気非常なる故
龍動
(
ロンドン
)
または
巴里
(
パリー
)
の如く
品
(
ひん
)
好
(
よ
)
き風俗は
堪難
(
たえがた
)
し。我国夏季の気候は、温度は米国に比すれば遥に低けれど、湿気あつて汗多く出るをもて洋服には甚不便なり。
洋服論
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
分けて足のうらのざらざらするのが
堪難
(
たえがた
)
い、
生来
(
うまれつき
)
の潔癖、
茂
(
しげみ
)
の動く涼しい風にも眉を
顰
(
ひそ
)
めて歩を移すと、博物館の
此方
(
こなた
)
、時事新報の大看板のある
樹立
(
こだち
)
の下に、吹上げの井戸があって
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
實
(
じつ
)
は、
少年
(
せうねん
)
と
共
(
とも
)
に、
只
(
たゞ
)
一口
(
ひとくち
)
に、
堪難
(
たえがた
)
き
空腹
(
くうふく
)
を
滿
(
みた
)
したきは
山々
(
やま/\
)
だが、
待
(
ま
)
てよ、
今
(
いま
)
此
(
この
)
小
(
ちい
)
さい
魚
(
うを
)
を、
周章
(
あは
)
てゝ
平
(
たいら
)
げたとて
何
(
なに
)
になる、
農夫
(
のうふ
)
は
如何
(
いか
)
に
飢
(
うゑ
)
ても、
一合
(
いちごう
)
の
麥
(
むぎ
)
を
食
(
く
)
はずに
地
(
ち
)
に
播
(
ま
)
いて
一年
(
いちねん
)
の
策
(
はかりごと
)
をする
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
堪
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“堪”で始まる語句
堪
堪忍
堪能
堪兼
堪忍袋
堪弁
堪得
堪念
堪能者
堪否