“たえがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堪難80.0%
耐難20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○米国は市俄古シカゴ紐育ニューヨークいづこも暑気非常なる故龍動ロンドンまたは巴里パリーの如くひんき風俗は堪難たえがたし。我国夏季の気候は、温度は米国に比すれば遥に低けれど、湿気あつて汗多く出るをもて洋服には甚不便なり。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
分けて足のうらのざらざらするのが堪難たえがたい、生来うまれつきの潔癖、しげみの動く涼しい風にも眉をひそめて歩を移すと、博物館の此方こなた、時事新報の大看板のある樹立こだちの下に、吹上げの井戸があって
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婦人おんなが黒い目でにらむ数のかさなるに従うて、次第に暗々おのれを襲うものがきたり、ちかづいて迫るように覚えて、今はほとんど耐難たえがたくなったと見え、知らず知らず左の手が
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)