“たへがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堪難83.3%
難堪16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それくらべてときは、鳥籠とりかごなかせまけれども、二疊にでふばかりあるらむを、なんぢ一人ひとり寢起ねおきにはよも堪難たへがたきことあるまじ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我胸わがむね堪難たへがたしづめるとき
唯今ただいまの此の気分苦く、何とも難堪たへがたき様子にては、明日は今日よりも病重き事と存候ぞんじさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
便すなはち宮の夫の愛を受くるを難堪たへがたく苦しと思知りたるは、彼の写真の鏡面レンズの前に悶絶もんぜつせし日よりにて、その恋しさに取迫とりつめては、いでや、この富めるに饜き、ゆたかなるにめる家を棄つべきか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かへりてその執念をば難堪たへがたく浅ましと思へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)