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堪難
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たへがた
ふりがな文庫
“
堪難
(
たへがた
)” の例文
伯父九郎兵衞惣内の
母諸共
(
はゝもろとも
)
九助が
仕業
(
しわざ
)
なりと
訴訟
(
うつたへ
)
出しに依て
召捕
(
めしとら
)
れ晝夜
拷問
(
がうもん
)
強
(
つよ
)
きにより九助は是に
堪難
(
たへがた
)
く
己
(
おのれ
)
が
科
(
とが
)
ならぬ事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼が宮を追ひて
転
(
まろ
)
び落ちたりし谷間の深さは、
正
(
まさ
)
にこの
天辺
(
てつぺん
)
の高きより投じたらんやうに、
冉々
(
せんせん
)
として虚空を
舞下
(
まひくだ
)
る
危惧
(
きぐ
)
の
堪難
(
たへがた
)
かりしを想へるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其
(
それ
)
に
較
(
くら
)
べて
見
(
み
)
る
時
(
とき
)
は、
鳥籠
(
とりかご
)
の
中
(
なか
)
は
狹
(
せま
)
けれども、
二疊
(
にでふ
)
ばかりあるらむを、
汝
(
なんぢ
)
一人
(
ひとり
)
の
寢起
(
ねおき
)
にはよも
堪難
(
たへがた
)
きことあるまじ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我胸
(
わがむね
)
堪難
(
たへがた
)
く
沈
(
しづ
)
める
時
(
とき
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
百度千度
(
ももたびちたび
)
繰返
(
くりかへ
)
し候ても、是非に御耳に入れまゐらせ
度存候
(
たくぞんじさふら
)
へども、今此の切なく思乱れ
居
(
をり
)
候折
(
さふらふをり
)
から、又
仮初
(
かりそめ
)
にも此上に
味気無
(
あぢきな
)
き昔を偲び候事は
堪難
(
たへがた
)
く候故
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「いかにも
堪難
(
たへがた
)
く
候
(
さふらふ
)
、
飼鳥
(
かひどり
)
をお
勸
(
すゝ
)
め
申
(
まを
)
せしは
私
(
わたくし
)
一世
(
いつせい
)
の
過失
(
あやまち
)
、
御宥免
(
ごいうめん
)
ありたし」と
只管
(
ひたすら
)
にわび
奉
(
たてまつ
)
りぬ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
落
(
おと
)
しながら
漸々
(
やう/\
)
に申立る樣は私しこと全く以て平兵衞を殺し金子など取候
覺
(
おぼ
)
えは
毛頭
(
もうとう
)
御座なく候へども是まで段々
嚴敷
(
きびしき
)
拷問
(
がうもん
)
の
苦
(
くる
)
しさに
堪難
(
たへがた
)
く御覽の通りの
老體
(
らうたい
)
故
(
ゆゑ
)
其苦しみを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あら苦し、
堪難
(
たへがた
)
や、あれよ/\」と叫びたりしが、次第にものも
得
(
え
)
謂はずなりて、夜も明方に到りては、
唯
(
ただ
)
泣く声の聞えしのみ、されば家内の
誰彼
(
たれかれ
)
は藪の中とは
心着
(
こゝろづ
)
かで
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お花は聞て成程暑さの時分道中は
堪難
(
たへがた
)
き物ならんが
然
(
さり
)
とて此所に浮々と長逗留して路用を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
堪
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“堪”で始まる語句
堪
堪忍
堪能
堪兼
堪忍袋
堪弁
堪得
堪念
堪能者
堪否