“鏡面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
レンズ50.0%
きょうめん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子爵は心に喜びつつ写真機の前に進み出で、今や鏡面レンズを開かんと構ふる時、貴婦人の頬杖はたちまくづれて、その身は燈籠の笠の上に折重なりて岸破がばと伏しぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鏡面レンズに照して二三の改むべきを注意せし後、子爵は種板たねいた挿入さしいるれば、唯継は心得てそのちかきを避けたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
僕は老人のしゃべっているあいだに望遠鏡を覗いて見た。ちょうど鏡面きょうめんうつっているのはこの島の海岸の市街まちであろう。小綺麗こぎれいな家々の並んだのが見える。並木のこずえに風のあるのが見える。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)