鏡面レンズ)” の例文
子爵は心に喜びつつ写真機の前に進み出で、今や鏡面レンズを開かんと構ふる時、貴婦人の頬杖はたちまくづれて、その身は燈籠の笠の上に折重なりて岸破がばと伏しぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鏡面レンズに照して二三の改むべきを注意せし後、子爵は種板たねいた挿入さしいるれば、唯継は心得てそのちかきを避けたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
やや有りて彼はしづかに立ち上りけるが、こたびは更にちかきを眺めんとて双眼鏡を取り直してけり。彼方此方あなたこなたに差向くる筒の当所あてども無かりければ、たまた唐楪葉からゆづりはのいと近きが鏡面レンズて一面にはびこりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)